講師インタビュー | 神山 晃男

講師インタビュー

講師インタビュー 神山晃男

経歴

神山 晃男
コンサルティング会社勤務を経て、十年間投資ファンドのアドバンテッジパートナーズに勤務。コメダ珈琲店、ウイングアーク1st等を担当。2013年6月に株式会社こころみを設立、2014年2月には高齢者向け会話型見守りサービス「つながりプラス」を開始。「コミュニケーション」と「高齢者マーケティング」の専門家として数々のセミナーや勉強会に出演中。

2014年10月より「日常会話形式による認知症スクリーニング法の開発と医療介護連携(代表研究者:佐藤眞一大阪大学大学院教授)」の共同研究者に就任。2014年11月より「介護のほんねニュース」公認パートナーとして、超高齢社会問題やコミュニケーションに関する記事の寄稿を開始。 2018年4月 デジタルプラクティス4月号に特別招待論文「心によりそう会話サービスの提供 ─「聞き上手」を世の中に─」を寄稿。

株式会社ヒューマンエナジー代表取締役
株式会社こころみ代表取締役
株式会社ウェブリポ代表取締役
・株式会社イノダコーヒ元取締役
・NPO法人カタリバ監事
・医療AI推進機構株式会社監査役
・株式会社テレノイドケア顧問
・流通経済大学 非常勤講師

研修実績

  • 経営者・管理者育成研修
  • リーダーシップ研修
  • 戦略立案研修
  • コミュニケーション研修
  • ロジカルシンキング研修
  • 製造業向けリーダー指導力向上研修
  • 新入社員研修
  • 業務改善研修
  • アンコンシャスバイアス研修
  • ディープリスニング研修 など

座右の銘

「神は細部に宿る」 ミース・ファン・デル・ローエ

休日の過ごし方

登山(おもに高尾山)

お気に入りの ひと時

美味しいコーヒー/音楽

インタビュアー

株式会社ヒューマンエナジー 久野 未里
株式会社ヒューマンエナジー 河地 千代子

見守りサービス事業で感じた「聞くことの重要性」

講師インタビュー 神山晃男

久野 本日は第一回目の講師インタビューということで、お話伺わせていただきます。よろしくお願いします。はじめに、神山さんの専門分野、得意な分野をお聞かせいただけますか。

神山 今日はよろしくお願いします。私は現在、㈱ヒューマンエナジーの代表取締役をしながら他の会社の経営にも関わり、そして研修講師も行っています。ですから、経営者や管理者の育成研修やリーダーシップ研修というところで、実際の経営の目線に立ったご支援やサービスの提供ができるというところが最大のポイントであると自負しています。

他にはわたしたちは「ディープリスニング」という言い方をしているのですが、特にコミュニケーションにおいて「聞く」に重点を置いたコミュニケーションスキルの領域を得意としています。その視点を踏まえ、単純なコミュニケーションスキルにとどまらず、リーダーシップや組織改革、業務改善なども含めて対応しています。

久野 いまお話いただいた「ディープリスニング」についてですが、その「聞く」ということに関して興味を持ったきっかけについてお聞かせいただけますか。

神山 最初に起業した時に見守りサービスで高齢者の方のお話を聞く事業を展開しまして、それがきっかけで人と人とのコミュニケーションにおいて「聞くことの重要性」を改めて感じました。

ただ、一般的にその方法論や手法などが認知されていないと感じたので、その領域を掘り下げてきたという経緯があります。

久野 ありがとうございます。では現在、研修を実施される中で工夫されていることや、大切にされている点についてお聞かせください。

神山 特に意識していることは、当社の理念にも関わるのですが、研修を受講された後に「自ら学び行動できる人」になっていただきたいということです。

具体的に言うと、研修を「考える時間」にすることです。受講者自身が自分で考えて、何を学ぶかを考えていただく。また、研修の場だけではなく、その後も自らが学べるようになる研修を心がけています。

結果として、具体的な行動の変化につながる研修でありたいと考えています。そのためにグループワークやロールプレイ、グループディスカッションなどを通じて、研修の理論に現実の課題を落とし込んで「自ら考えて」いただきます。その際、考えるヒントとなるような理論的な枠組みをお伝えする研修を心がけています。

研修では心理的安全性の担保を重要視

久野 では実際の研修を行うにあたり、その質を高めるために工夫されていることをお聞かせください。

神山 まずは受講者に心理的安全性を持ってもらって研修に参加していただくことが一番重要と考えています。

「自ら考える」ためには、受講者が「自由に考えていい」と思うことが大事です。そのためには最初に「どんなアイデアを出してもいい」「思ったことをそのまま発言してもいい」というメッセージを出すことが大切です。

受講者の方々とは初対面がほとんどです。それでも心理的安全性を持っていただくためにはどうしたらいいか、という点は日々工夫しています。

久野 ありがとうございます。私も受講者の方に心理的安全性を持ってもらうことはとても大切なことだと思います。自由に意見を言える環境は大切ですね。

神山 はい。とても大切だと思います。

久野 今まで実施された研修で、特に印象に残っていることありますか。

神山 研修後に、実際に受講者の方の行動変容に結び付いたケースは特に印象に残りますね。研修で行ったワークを基に現場で実践してみたところ「大きな変化が見られた」「こういうことが出来るようになった」という報告を受けた時は非常に驚きもあり、そして研修をやってよかったなと思います。

少し具体的にお話しますと、リーダーシップ研修の時に部下との接し方に大きな悩みを抱えている受講者の方が、グループワークの時に「今までは一方的に上から目線での発言が多かったが、これからは相手の発言を促すようなリーダーシップを取っていこうと思う」とおっしゃいました。それから半年後にお会いした時には「すっかり自分のチームが変わって自由に発言が出てくるようになった」と嬉しそうに報告されまして、こちらも大変嬉しくなりました。特に報告される受講者の笑顔といいますか、達成感と変化を感じられたことがとても印象的でした。

また、業務改善の研修を行った際に、研修の中で実際に出てきたアイデアを現場に持ち帰って実践された方から、チーム内での業務工数を大幅に、1人月程度削減できたという報告がありました。もちろん効果が出たことも素晴らしいですが、やはり変化を起こした方自身が手応えを感じられたことがとても印象的でした。

受講者自身が考え、自らが学ぶきっかけを提供する

講師インタビュー 神山晃男

久野 研修のそのものの時間だけではなく、その事後も大切であるということがよくわかりました。それらも含めて、研修を受けることは受講者の方にどのような価値があるとお考えでしょうか。

神山 私たちが提供しているものは、その場の知識やテキストに書いてあることをお伝えする勉強には留まらないと思っています。先ほども申し上げたように、受講者自身が考え自らが学ぶきっかけになるものを提供し、それが今までとは違う行動になることが研修の最大の目的であると考えています。日々の研修で確かな手ごたえがありますので、ぜひ前向きに実際に研修に参加して頂ければ嬉しいなと思います。

河地 話は変わりますが、今までに「実は失敗してしまったな」というような経験はおありですか?

神山 ありますね(笑)

河地 おありなのですね(笑)どういうケースがありましたか?

神山 研修を行う側からすると「ここまではやってほしい」「ここまでは理解してほしい」という思いがあるのですが、それが詰め込みになってしまったケースがありました。あまり詰め込みすぎてしまうとそこで受講者の思考が停止してしまうといいますか、もう自分には関係ない感じになってしまうケースがあります。その場合は少しずつ相手の反応を見ながら一緒に考えていくスタンスを崩してはダメだと感じました。

他にもあまりうまくいかないケースですと、一刻も早く無駄な時間から逃げ出したいという考えの方の場合は難しいですね。研修の冒頭で「絶対に無駄な時間にはならない」ということはお伝えするのですが、それでも意欲を見せない方もいらっしゃるので、そういう方に向けては難易度が高いと感じています。

河地 ありがとうございます。ではそのような研修に対して少し後ろ向きな気持ちを持っていらっしゃる方へコメントをいただけますでしょうか。

神山 最近特に思うことは、AIの進展がものすごく加速していて、学ぶモチベーションを維持するのが難しくなってきていることです。ですので、研修に意欲が湧かないのは無理もない。しかし私はむしろ逆だと思っています。要するに「AI時代においては、学び続ける人は今まで以上にあらゆる組織で重宝される人になる」ということです。どこかの瞬間で学びをやめてしまった人は、いずれ何も仕事がない状態になる未来がくる、と思っています。

学ぶことの重要性、学ぶことによる手応えや価値がどんどん上がる時代がやって来ると感確信しています。そのように思えるか否かで、実際の業務に出せる価値が大きく変わってくる。ですから、学ぶこと自体を楽しんでいただきたいと思っています。

組織と人に寄り添った、オーダーメイドの研修を実施

久野 では最後にヒューマンエナジーの代表として、当社の研修についてお伝えしたいことがありましたらお聞かせください。

神山 ヒューマンエナジーの研修の特徴として「組織と人に寄り添い、固有の組織課題を解決する」があります。弊社は、これを愚直に行っていることをぜひお伝えしたいです。

すべての研修において、標準形で用意しているテキストのまま実施することはあまりなく「この研修で何がやりたいのか」という点を深堀しています。お客様との対話の中で、こういうところを強調したい、こういうことを盛り込みたい、ということを反映させるために、ディスカッションのテーマやロールプレイの題材一つ一つにしても細かく変えていきます。テキストの内容を1ページ単位で変えることもやっています。

これによって、会社として学んで欲しいことが提供できるだけでなく、受講者が考えている業務上の課題に合った研修内容になります。そうすると受講者の研修に対する参加意欲が高くなる。自分事として研修に参加するので必然的にいい研修になり、結果もついてくる。会社としてやりたいテーマが明確だと、その後もご相談をいただくことが多くなります。

当社は「普通の研修」ではないものを提供しているという自信があります。悩みをぶつけていただき、是非我々をうまく使っていただいて課題解決につなげていただければと思います。

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お客さまの目指す組織・求める人材像を把握した上で、経営ビジョンに沿った研修を実施します。お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。

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