【ダウンロード資料】 企業研修や人材育成に使える助成金制度(令和7年度/2025年度版)

企業研修や人材育成に使える助成金制度(令和7年度/2025年度版) の概要を紹介します。

「研修にかかる費用が気になる」「人材育成をしたいけれど予算に限度がある」そんなお悩みを抱えている人事研修担当の方も多いのではないでしょうか。そこで活用を検討したいのが、国や地方自治体が提供する各種助成金制度です。ぜひ参考になさってください。

企業研修や人材育成に使える助成金制度(令和7年度/2025年度版)

目次|企業研修や人材育成に使える助成金制度(令和7年度/2025年度版)

人材育成に関する助成金は、あらかじめ育成計画を策定し、管轄の窓口へ必要書類を提出し、計画に沿った取組みを実施し、支給申請を行うことで受給できるお金です。企業が従業員の育成を目的として実施する研修や教育の取り組みに対しては、一定の条件を満たすことで国や地方自治体の助成制度を利用できる場合があります。
たとえば、新入社員向けのITスキル研修の実施、既存社員のリスキリング、また非正規雇用者の正社員登用を目的とした教育など、幅広い人材育成の場面で利用が期待されます。
こうした人材育成は、従業員一人ひとりのキャリア形成やスキルアップを促進するだけでなく、従業員の定着や安定的な企業運営にも寄与します。

助成金の申請は、原則、企業が主体となって行う必要があります。申請手続きに不慣れな場合には、顧問の社会保険労務士や専門家への相談も一つの選択肢です。助成金や補助金の対象可否や手続きの詳細については、国や地方自治体などの機関が公開している最新の手続き要綱やガイドラインを必ずご確認のうえ、ご対応ください。

1)大まかな申請の流れ

以下は、大まかな申請の流れです。助成金の申請方法は制度によって異なります。

① 研修プログラムを企画する

研修対象者、カリキュラムの内容、実施日程などの詳細を企画します。

② 助成金の詳細情報を確認する

管轄の窓口に、助成金の詳細や申請要件を満たしているかを確認します。

③ 実施計画書を作成し提出する

必要な書類を整え、定められた期日までに、管轄の窓口へ提出します。

④ 研修を実施する

実施計画書に基づき研修を実施します。

⑤ 助成金の支給申請書を提出する

必要な書類を整え、定められた期日までに、管轄の窓口へ提出し、支給申請します。

2)研修や人材育成に使える助成金の例

2025年現在、研修や人材育成の際に活用できる助成金の一例です。

人材開発支援助成金厚生労働省人材育成に関する訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成
キャリアアップ助成金厚生労働省非正規労働者の正社員化や、処遇改善の取り組みに対して助成
スキルアップ助成金東京しごと財団都内の中小企業等が従業員に対して行う研修の経費の一部を助成

1)人材開発支援助成金の概要

人材開発支援助成金は、厚生労働省が管轄する助成金で、7つのコースで構成されています。
事業主等が雇用する労働者に対して、職務に関連した専門的な知識及び技能を習得させるための職業訓練等を計画に沿って実施した場合等に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。2025年度は、助成額・助成率のアップや申請手続きの簡素化など制度の見直しが行われ、より活用しやすくなりました。

① 人材育成支援コース

職務に関連した知識・技能を習得させるための訓練、厚生労働大臣の認定を受けたOJT付き訓練、非正規雇用労働者を対象とした正社員化を目指す訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成

② 教育訓練休暇等付与コース

有給教育訓練等制度を導入し、労働者が当該休暇を取得し、訓練を受けた場合に助成

③ 人への投資促進コース

デジタル人材・高度人材を育成する訓練、労働者が自発的に行う訓練、定額制訓練(サブスクリプション型)等を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成

④ 事業展開等リスキリング支援コース

新規事業の立ち上げなどの事業展開等に伴い、新たな分野で必要となる知識及び技能を習得させるための訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成

⑤ 建設労働者認定訓練コース

認定職業訓練または指導員訓練のうち建設関連の訓練を実施した場合の訓練経費の一部や、建設労働者に有給で認定訓練を受講させた場合の訓練期間中の賃金の一部を助成

⑥ 建設労働者技能実習コース

雇用する建設労働者に技能向上のための実習を有給で受講させた場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成

⑦ 障害者職業能力開発コース

障害者の職業に必要な能力を開発、向上させるため、一定の教育訓練を継続的に実施する施設の設置・運営を行う場合に、その費用を一部助成

2)助成額・助成率

人材開発支援助成金の助成額・助成率2025厚生労働省

()内は中小企業以外の助成額・助成率

3)参考ページ

1)キャリアアップ助成金の概要

キャリアアップ助成金は、厚生労働省が管轄する助成金で、7つのコースで構成されています。
有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、いわゆる非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成する制度です。

① 正社員化コース

有期雇用労働者等を正社員化した場合に助成

② 障害者正社員化コース

障害のある有期雇用労働者等を正規雇用労働者等に転換した場合に助成

③ 賃金規定等改定コース

有期雇用労働者等の基本給の賃金規定等を改定し3%以上増額した場合に助成

④ 賃金規定等共通化コースコース

有期雇用労働者等と正規雇用労働者との共通の賃金規定等を新たに規定・適用した場合に助成

⑤ 賞与・退職金制度導入コース

有期雇用労働者等を対象に賞与または退職金制度を導入し支給または積立てを実施した場合に助成

⑥ 社会保険適用時処遇改善コース

有期雇用労働者等を新たに社会保険に適用させるとともに、収入を増加(手当支給・賃上げ・労働時間延長)または、週所定労働時間を延長し、社会保険に適用した場合に助成

⑦ 短時間労働者労働時間延長支援コース

有期雇用労働者等が新たに社会保険の適用となる際に、労働時間の延長等により労働者の収入を増加した場合に助成

2)助成額

キャリアアップ助成金の「正社員化コース」の助成額は以下の通りです。その他のコースの助成額は「キャリアアップ助成金のご 案 内(令和7年度版)」からご確認いただけます。

キャリアアップ助成金正社員化コース2025助成額

3)参考ページ

1)スキルアップ助成金の概要

スキルアップ助成金は、東京しごと財団が管轄する助成金で、4種の助成金で構成されています。従業員のスキルアップのための研修を実施する都内企業等に対し、助成金を支給します。

① 事業内スキルアップ助成金

職務のスキルアップのため、自社で企画した研修が助成対象

② 事業外スキルアップ助成金

職務のスキルアップのため、教育機関の公開研修を利用して実施する研修が助成対象

③ DXリスキリング助成金

自社のDXのために実施する研修が助成対象

④ 育業中スキルアップ助成金

従業員が希望し育業中に受講するスキルアップのための研修が助成対象

2)助成額

スキルアップ助成金の助成額2025公益財団法人東京しごと財団

3)参考ページ

研修に関する助成金を利用する際には、手続きの流れや、対象となる研修・受講対象者を事前に確認し、不明な点があれば顧問社労士に相談してください。

1)手続きの流れを事前に把握する

助成金を申請する際は、あらかじめ手続きの流れを把握しておくことが重要です。
人材育成に関連する助成金にはいくつか種類がありますが、それぞれで申請方法や必要な準備が異なります。申請手続きが複雑な助成金もあるため、事前に必要書類やスケジュールをしっかり確認しておくことをおすすめします。

2)研修の対象者の要件を確認する

助成金の活用を検討する際には、対象となる研修やの受講する従業員が要件を満たしているかを必ず確認しましょう。
多くの助成金では、特定の条件が定められています。こうした要件を見落としてしまうと、「利用できると思っていた助成金が実際には対象外だった」という事態になりかねません。慎重に確認しておきましょう。

本記事では、人材育成に活用できる助成金の種類や、申請時の注意点についてご紹介しました。
助成金にはさまざまな種類があり、それぞれ申請方法や対象要件が少しずつ異なります。中には、研修内容や受給条件に細かなルールが設けられていたり、事前に申請が必要なケースもあります。
スムーズに申請を進めるためにも、スケジュールには余裕を持って取り組むことが大切です。迷うことがあれば、顧問の社労士など専門家に相談してみるのも安心です。
ぜひ、お役立ち情報「研修に活用できる助成金|令和7(2025)年度版 人材開発支援助成金・人材育成訓練」資料や各種助成金を上手に活用して、人材育成をさらに充実させていきましょう。


自社の課題に合わせた研修のカスタマイズ研修

ヒューマンエナジーの「カスタマイズ研修」では、お客様が抱えている課題をお聞きし、目的や組織や人物像を理解して解決案を提示し、個別に研修を組み立てます。カスタマイズ研修には4つの特徴があります。「ビジョン反映型」「社会の変化に対応」「ワークショップ中心」「ゴールまで支援」の4つです。特に 「ゴールまで支援」 の観点から、研修後のフォローアップ施策まで一貫してサポートします。受講者が学んだことを 実務に活かし、確実に行動変容につなげるために、研修設計の段階からフォロー体制を組み込むことを重視しています。具体的には、研修後の事後課題、フォローアップ研修の設計を含めたフォロー施策を提案し、受講者が学びを継続できる環境を整えます。また、単なる知識の習得で終わらせず、「実践し、定着させる」ことを目的としたアクションプランを策定し、職場で活用できる仕組みを構築します。

研修効果を最大化

研修効果を最大化するためには、受講者本人だけでなく、上司や人事、経営層の関与も欠かせません。そのため、組織全体で研修の成果を支える仕組みとして、上司との1on1の導入や、研修の目的を経営層と共有する取り組みもご提案しています。研修の「やりっぱなし」を防ぎ、ゴールまで伴走することで、確実な成果へとつなげます。
具体的な研修内容や実施タイミングはお客様のニーズに応じて柔軟に対応いたします。企業の個別の課題をお聞きし、最適な研修やソリューションをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。

本ブログの著作権は執筆担当者名の表示の有無にかかわらず当社に帰属しております。

お客さまの目指す組織・求める人材像を把握した上で、経営ビジョンに沿った研修を実施します。

お客さまのお悩みを伺いながら、VUCA時代に激化する市場競争に対応できる人材と組織を開発します。

受講生同士のコミュニケーションを大切にしながら、互いの考えや気づきを共有することで相互理解を促します。

研修後も伴走し、目指す組織・求める人材像に向き合い続けます。


今回ご紹介した研修の振り返り・評価のサポートや、お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。
企業研修のことならヒューマンエナジーにお気軽にお問い合わせください。

株式会社ヒューマンエナジー
愛知県名古屋市西区名駅1丁目1番17号名駅ダイヤメイテツビル11階

052-541-5650
お急ぎの方はお電話ください(平日9:00~18:00)

株式会社ヒューマンエナジー 代表取締役 神山 晃男  
様々な企業での実務的な経営経験も活かし、経営改善・組織改革から現場の業務効率化まで幅広く、お客様の目的にあわせた研修プログラムをご提供します。

株式会社こころみ 代表取締役
株式会社ウェブリポ 代表取締役

<外部役員・他>
・認定NPO法人カタリバ 監事
・医療AI推進機構株式会社 監査役
・株式会社テレノイドケア 顧問
・流通経済大学 非常勤講師
・株式会社イノダコーヒ 元取締役
・イングアーク1st株式会社 元監査役
・株式会社コメダ 元取締役

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講師インタビュー | 神山 晃男

講師インタビュー

講師インタビュー 神山晃男

経歴

神山 晃男
コンサルティング会社勤務を経て、十年間投資ファンドのアドバンテッジパートナーズに勤務。コメダ珈琲店、ウイングアーク1st等を担当。2013年6月に株式会社こころみを設立、2014年2月には高齢者向け会話型見守りサービス「つながりプラス」を開始。「コミュニケーション」と「高齢者マーケティング」の専門家として数々のセミナーや勉強会に出演中。

2014年10月より「日常会話形式による認知症スクリーニング法の開発と医療介護連携(代表研究者:佐藤眞一大阪大学大学院教授)」の共同研究者に就任。2014年11月より「介護のほんねニュース」公認パートナーとして、超高齢社会問題やコミュニケーションに関する記事の寄稿を開始。 2018年4月 デジタルプラクティス4月号に特別招待論文「心によりそう会話サービスの提供 ─「聞き上手」を世の中に─」を寄稿。

株式会社ヒューマンエナジー代表取締役
株式会社こころみ代表取締役
株式会社ウェブリポ代表取締役
・株式会社イノダコーヒ元取締役
・NPO法人カタリバ監事
・医療AI推進機構株式会社監査役
・株式会社テレノイドケア顧問
・流通経済大学 非常勤講師

研修実績

  • 経営者・管理者育成研修
  • リーダーシップ研修
  • 戦略立案研修
  • コミュニケーション研修
  • ロジカルシンキング研修
  • 製造業向けリーダー指導力向上研修
  • 新入社員研修
  • 業務改善研修
  • アンコンシャスバイアス研修
  • ディープリスニング研修 など

座右の銘

「神は細部に宿る」 ミース・ファン・デル・ローエ

休日の過ごし方

登山(おもに高尾山)

お気に入りの ひと時

美味しいコーヒー/音楽

インタビュアー

株式会社ヒューマンエナジー 久野 未里
株式会社ヒューマンエナジー 河地 千代子

見守りサービス事業で感じた「聞くことの重要性」

講師インタビュー 神山晃男

久野 本日は第一回目の講師インタビューということで、お話伺わせていただきます。よろしくお願いします。はじめに、神山さんの専門分野、得意な分野をお聞かせいただけますか。

神山 今日はよろしくお願いします。私は現在、㈱ヒューマンエナジーの代表取締役をしながら他の会社の経営にも関わり、そして研修講師も行っています。ですから、経営者や管理者の育成研修やリーダーシップ研修というところで、実際の経営の目線に立ったご支援やサービスの提供ができるというところが最大のポイントであると自負しています。

他にはわたしたちは「ディープリスニング」という言い方をしているのですが、特にコミュニケーションにおいて「聞く」に重点を置いたコミュニケーションスキルの領域を得意としています。その視点を踏まえ、単純なコミュニケーションスキルにとどまらず、リーダーシップや組織改革、業務改善なども含めて対応しています。

久野 いまお話いただいた「ディープリスニング」についてですが、その「聞く」ということに関して興味を持ったきっかけについてお聞かせいただけますか。

神山 最初に起業した時に見守りサービスで高齢者の方のお話を聞く事業を展開しまして、それがきっかけで人と人とのコミュニケーションにおいて「聞くことの重要性」を改めて感じました。

ただ、一般的にその方法論や手法などが認知されていないと感じたので、その領域を掘り下げてきたという経緯があります。

久野 ありがとうございます。では現在、研修を実施される中で工夫されていることや、大切にされている点についてお聞かせください。

神山 特に意識していることは、当社の理念にも関わるのですが、研修を受講された後に「自ら学び行動できる人」になっていただきたいということです。

具体的に言うと、研修を「考える時間」にすることです。受講者自身が自分で考えて、何を学ぶかを考えていただく。また、研修の場だけではなく、その後も自らが学べるようになる研修を心がけています。

結果として、具体的な行動の変化につながる研修でありたいと考えています。そのためにグループワークやロールプレイ、グループディスカッションなどを通じて、研修の理論に現実の課題を落とし込んで「自ら考えて」いただきます。その際、考えるヒントとなるような理論的な枠組みをお伝えする研修を心がけています。

研修では心理的安全性の担保を重要視

久野 では実際の研修を行うにあたり、その質を高めるために工夫されていることをお聞かせください。

神山 まずは受講者に心理的安全性を持ってもらって研修に参加していただくことが一番重要と考えています。

「自ら考える」ためには、受講者が「自由に考えていい」と思うことが大事です。そのためには最初に「どんなアイデアを出してもいい」「思ったことをそのまま発言してもいい」というメッセージを出すことが大切です。

受講者の方々とは初対面がほとんどです。それでも心理的安全性を持っていただくためにはどうしたらいいか、という点は日々工夫しています。

久野 ありがとうございます。私も受講者の方に心理的安全性を持ってもらうことはとても大切なことだと思います。自由に意見を言える環境は大切ですね。

神山 はい。とても大切だと思います。

久野 今まで実施された研修で、特に印象に残っていることありますか。

神山 研修後に、実際に受講者の方の行動変容に結び付いたケースは特に印象に残りますね。研修で行ったワークを基に現場で実践してみたところ「大きな変化が見られた」「こういうことが出来るようになった」という報告を受けた時は非常に驚きもあり、そして研修をやってよかったなと思います。

少し具体的にお話しますと、リーダーシップ研修の時に部下との接し方に大きな悩みを抱えている受講者の方が、グループワークの時に「今までは一方的に上から目線での発言が多かったが、これからは相手の発言を促すようなリーダーシップを取っていこうと思う」とおっしゃいました。それから半年後にお会いした時には「すっかり自分のチームが変わって自由に発言が出てくるようになった」と嬉しそうに報告されまして、こちらも大変嬉しくなりました。特に報告される受講者の笑顔といいますか、達成感と変化を感じられたことがとても印象的でした。

また、業務改善の研修を行った際に、研修の中で実際に出てきたアイデアを現場に持ち帰って実践された方から、チーム内での業務工数を大幅に、1人月程度削減できたという報告がありました。もちろん効果が出たことも素晴らしいですが、やはり変化を起こした方自身が手応えを感じられたことがとても印象的でした。

受講者自身が考え、自らが学ぶきっかけを提供する

講師インタビュー 神山晃男

久野 研修のそのものの時間だけではなく、その事後も大切であるということがよくわかりました。それらも含めて、研修を受けることは受講者の方にどのような価値があるとお考えでしょうか。

神山 私たちが提供しているものは、その場の知識やテキストに書いてあることをお伝えする勉強には留まらないと思っています。先ほども申し上げたように、受講者自身が考え自らが学ぶきっかけになるものを提供し、それが今までとは違う行動になることが研修の最大の目的であると考えています。日々の研修で確かな手ごたえがありますので、ぜひ前向きに実際に研修に参加して頂ければ嬉しいなと思います。

河地 話は変わりますが、今までに「実は失敗してしまったな」というような経験はおありですか?

神山 ありますね(笑)

河地 おありなのですね(笑)どういうケースがありましたか?

神山 研修を行う側からすると「ここまではやってほしい」「ここまでは理解してほしい」という思いがあるのですが、それが詰め込みになってしまったケースがありました。あまり詰め込みすぎてしまうとそこで受講者の思考が停止してしまうといいますか、もう自分には関係ない感じになってしまうケースがあります。その場合は少しずつ相手の反応を見ながら一緒に考えていくスタンスを崩してはダメだと感じました。

他にもあまりうまくいかないケースですと、一刻も早く無駄な時間から逃げ出したいという考えの方の場合は難しいですね。研修の冒頭で「絶対に無駄な時間にはならない」ということはお伝えするのですが、それでも意欲を見せない方もいらっしゃるので、そういう方に向けては難易度が高いと感じています。

河地 ありがとうございます。ではそのような研修に対して少し後ろ向きな気持ちを持っていらっしゃる方へコメントをいただけますでしょうか。

神山 最近特に思うことは、AIの進展がものすごく加速していて、学ぶモチベーションを維持するのが難しくなってきていることです。ですので、研修に意欲が湧かないのは無理もない。しかし私はむしろ逆だと思っています。要するに「AI時代においては、学び続ける人は今まで以上にあらゆる組織で重宝される人になる」ということです。どこかの瞬間で学びをやめてしまった人は、いずれ何も仕事がない状態になる未来がくる、と思っています。

学ぶことの重要性、学ぶことによる手応えや価値がどんどん上がる時代がやって来ると感確信しています。そのように思えるか否かで、実際の業務に出せる価値が大きく変わってくる。ですから、学ぶこと自体を楽しんでいただきたいと思っています。

組織と人に寄り添った、オーダーメイドの研修を実施

久野 では最後にヒューマンエナジーの代表として、当社の研修についてお伝えしたいことがありましたらお聞かせください。

神山 ヒューマンエナジーの研修の特徴として「組織と人に寄り添い、固有の組織課題を解決する」があります。弊社は、これを愚直に行っていることをぜひお伝えしたいです。

すべての研修において、標準形で用意しているテキストのまま実施することはあまりなく「この研修で何がやりたいのか」という点を深堀しています。お客様との対話の中で、こういうところを強調したい、こういうことを盛り込みたい、ということを反映させるために、ディスカッションのテーマやロールプレイの題材一つ一つにしても細かく変えていきます。テキストの内容を1ページ単位で変えることもやっています。

これによって、会社として学んで欲しいことが提供できるだけでなく、受講者が考えている業務上の課題に合った研修内容になります。そうすると受講者の研修に対する参加意欲が高くなる。自分事として研修に参加するので必然的にいい研修になり、結果もついてくる。会社としてやりたいテーマが明確だと、その後もご相談をいただくことが多くなります。

当社は「普通の研修」ではないものを提供しているという自信があります。悩みをぶつけていただき、是非我々をうまく使っていただいて課題解決につなげていただければと思います。

企業研修のことならヒューマンエナジーにお気軽にお問い合わせください

お客さまの目指す組織・求める人材像を把握した上で、経営ビジョンに沿った研修を実施します。お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。

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【お知らせ】ホームページリニューアルのお知らせ

株式会社ヒューマンエナジーのホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。
この度、当社ホームページをリニューアルいたしました。
ご利用くださる皆さまに、より見やすく、また情報を分かりやすくお伝えできるよう、デザインや構成を一新しました。
さらに、無料セミナーのご案内やお客様インタビューなど、今までにないコンテンツを新設し、当社のことをより深く知っていただける内容になっております。
これからも定期的にサイトを更新し、皆様にご満足いただけるサイト作りを目指してまいります。
今後とも株式会社ヒューマンエナジーをよろしくお願い申し上げます。

【 セミナー動画 】組織の進化は「環境」で創る!自立思考健全な危機感は組織文化バロメータ

セミナー動画

セミナー動画 |概要

  • タイトル |【 セミナー動画 】組織の進化は「環境」で創る!自立思考健全な危機感は組織文化バロメータ
  • コンテンツ|
    1. プロローグ:世界の中で、日本を考える
    2. 「学習する組織」に学ぼう:組織の変化対応力を高めるトレーニング
    3. スムーズな協調を生むダイアログ(対話)とディスカッション(議論)
    4. システム思考で複雑な問題を2次元的思考で定性分析をする:「因果ループ図」を活用した問題解決法

セミナー動画

セミナー動画 「組織の進化は『環境』で創る」
●前半:15分

  1. プロローグ:世界の中で、日本を考える
  2. 「学習する組織」に学ぼう:組織の変化対応力を高めるトレーニングhttps://youtu.be/pjsrmPTiwTk

セミナー動画 「組織の進化は『環境』で創る」
●後半:30分

  1. スムーズな協調を生むダイアログ(対話)とディスカッション(議論)
  2. システム思考で複雑な問題を2次元的思考で定性分析をする:「因果ループ図」を活用した問題解決法
    https://youtu.be/-wmVBFo2C2Y

内容・特徴・得られる学び

今回のセミナーでは、組織が進化する上で起こる様々な障壁、特に「人が絡む、複雑で定性的な組織課題」の解決方法のヒントをお届けします。組織の「思考習慣」とは、まさに社風・文化の核であり、社員の思考や行動に日々影響を与える「環境」でもあります。外部領域の学びの強化とともに、組織全体での思考環境構築を、企業の変化対応力を高める方法としてご提案いたします。

ー こんな意識が「組織の進化」の足かせになっている!ー

  1. 企業内分裂症
    テリトリー意識が強すぎ、社内を立場・役割で区切って考えがち、社内を敵として責めてしまう
  2. 目先・短期病
    目先の出来事に振り回されてバランスを欠く、短期・長期の両目で創造的に考えよう
  3. 経験だけ重視病
    体験から学ぶ姿勢も大事だが、新たに起こる問題の多くは体験だけではカバーできない
  4. 茹でガエル病
    ゆるやかな変化は感じているものの、危機感がもてない
  5. 熟練無能症
    過去の施策の擁護に凝り固まり、今の新たな環境と目で健全に批判できない

このような方におすすめ

  • 停滞する組織を変えていきたいと考えている方
  • 組織の変化対応力をupするための企画を探されている方
  • 人事、研修企画、現場リーダなど、組織変革のけん引者

講師プロフィール

企業研修 研修講師 ヒューマンエナジー加藤奈穂子

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