【コラム】不景気に研修をやめる企業は、なぜ損をするのか? ~逆境に強い教育設計~

研修コスト最適化,研修コスト削減,企業研修

目次

景気が悪化すると、「まずは研修費から削ろう」と考える企業は少なくありません。実際、2008年のリーマンショック時には、企業の63%が社員研修などの人材育成費用を削減したという調査があります(AIHR調査)。

この傾向は日本企業でも見られ、産労総合研究所の調査(下図参照)では、一人あたり研修費用がバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックのたびに大幅に落ち込んでいることが読み取れます。人材育成の必要性が叫ばれている中でも、失われた30年の間、一人当たり研修費用は結果として横ばいとなっていることが分かります。

研修サイクル,研修推移,研修コスト

なぜ景気悪化のたびに研修コストが削減されるのでしょうか。研修のROIが定量的に示されていないことに一因があると考えられます。つまり「目に見える成果がない」=「削っても支障がない」と判断されてしまっている可能性があります。しかしハーバード大学の調査では、不況時にコスト削減ばかりを優先した企業は、景気回復後に十分な成長ができなかったという結果が出ています。

研修投資,研修ROI,

研修を「コスト」と見るか「投資」と見るかで、企業の将来は大きく変わります。米国のロリー・バシー博士による研究では、研修投資のROIが平均300%(=1ドルの投資で6.72ドルの利益)に達するという驚異的なデータが示されています(AgileVelocity調査)。

加えて、研修を削減するリスクは人的資本の損失です。厚労省の資料によれば、正社員一人あたりの採用コストは約93万円(2019年時点、中途採用実態調査)にのぼり、離職による損失は業務引き継ぎの非効率や職場の心理的負担など、数値化しにくい損失も多大です。

リクルート就職みらい研究所「就職白書2020」
研修効果,エンゲージメント,離職率

研修は単なるスキル付与にとどまらず、従業員の“会社への期待”や“愛着”を高める装置としても機能します。リンクアンドモチベーション社の調査によれば、社員が離職を考える最大の理由は「成長実感の欠如」であり、エンゲージメントの高低と離職率には明確な相関があるとされています(BuzzKuri記事)。

また、サイボウズ株式会社では、自社研修やキャリア自律支援制度の導入を通じて、離職率を28%→4%にまで大幅に改善しています。

研修がある企業とそうでない企業の間では、以下のような差が明確です
 • 離職率の減少
 • モチベーションの向上、仕事満足度・チーム連携強化
 • 「会社が自分の成長を応援してくれる」という帰属意識の形成
これらはすべて、企業にとっての「戦力の維持」と「現場力の強化」という形で還元されます。

研修効果, 研修手法最適化, 研修コスト最適化

不況など経営環境が厳しい中でも人材育成を止めるわけにはいきません。研修予算が限られる状況では、研修投資の「再焦点化」(Refocus)、研修手法の「再配分」(Redirect)、研修資源の「再構築」(Restructure)という3つの視点から戦略的に施策を講じることが重要です。

以下、それぞれの概要と日本企業の具体的な取り組み事例を紹介します。

1.Refocus(再焦点化):研修ニーズの重点化

研修ニーズ重点化,再焦点化

限られた予算は、今まさに必要なスキルや将来の成長に不可欠な能力に集中投下します。まず自社のスキルマップや人材要件を見直し、優先すべき能力領域を特定します。例えば、SMBC日興証券では、2020年にLMS(学習管理システム)上で150以上の部署別に必要スキルを定義した「Nikko Palette」を導入し、各スキル項目から該当する学習コンテンツに直接アクセスできる仕組みを構築しました。これにより従業員は自身に足りないスキルを自覚しやすくなり、必要な教材に素早くたどり着けるようになっています。

同様にアサヒビールは、2018年に社内ポータル「Career Palette」を開設し、職種ごとのジョブディビジョンスキル表(スキルマップ)を研修体系の核に据えました。体系化されたスキルと具体的教材を紐付けてメニュー化した結果、eラーニングの月間PV数が500から6,000へと12倍に拡大するなど学習活性化に成功しています。

弊社でも研修のご提案だけでなく、スキルマップの見直しや等級に応じたスキルマップ構築からご支援させていただくこともあります。スキルマップ自体が、研修プログラムと密接に結びついていることが重要だと言えるでしょう。

従業員のスキルおよびモチベーション維持の観点からは、特に新入社員研修は守るべき研修と言えるでしょう。あわせて、将来のリーダー人材の育成も優先投資領域です。実際、不況期には研修対象を絞り、高い潜在力を持つ次世代リーダー候補に集中的な育成機会を与える企業が増えています。このように研修資源を重要スキル・重要人材に再焦点化することで、経費対効果を最大化します。

2.Redirect(再配分):研修チャネルと手法の見直し

研修チャネルと手法の見直し,再配分

研修方法を工夫し、低コストで効果の高いチャネルや学習手法に再配分します。コロナ禍以降、多くの日本企業が対面研修をオンライン研修やVR研修に切り替え、移動・会場費を削減しつつ研修の継続性を確保しました。たとえばコンビニ大手のファミリーマートは2023年より順次VRによる店舗オペレーション研修を導入しています。VRならば場所や時間を選ばずスタッフが自律的に学習でき、さらに同社のVR研修コンテンツは日本語を含む10カ国語に対応しているため、増加する外国籍スタッフの教育にも役立ちます。実際に2020年度入社の社員研修に試行導入した際は、VR研修により人が教えていた場合の約3分の1の時間で習得が可能となり、1人当たり約60時間の研修時間削減を達成しました(ファミリーマート)。これは大幅なコスト・工数削減とスピード育成を両立した好例と言えます。

ただし、単なるオンライン研修の導入だけでは、効果が見込めない場合もあります。オフライン・オンライン双方の研修講師をしている立場からは、オンライン研修における受講生の集中力は格段に落ちます。また、企業への帰属意識や同僚との共同作業による一体感の醸成なども期待できません。部分的にはオンライン研修を取り入れつつ、重要な研修は引き続きオフラインで行うことが必要だと考えます。

さらに、オンライン研修の効果を高めるためには研修コンテンツの設計手法も重要です。ただ動画を垂れ流すのではなく、「Tell(説明)→ Show(実演)→ Do(実践)→ Apply(応用)→ Reflect(振り返り)」といった学習プロセスに沿ってコンテンツを構成することで、受講者の主体的な参加と定着を促します(Shiftelearning)。

限られた予算下ではこのような基本に忠実な設計で研修効果を最大化することが肝要です。各社ともWeb会議システム+オンライン教材を部分的に活用した研修や、動画視聴と対話セッションを組み合わせたブレンデッドラーニングなどを取り入れ、研修手法を最適化(再配分)しています。

3.Restructure(再構築):研修予算・リソースの再設計

研修予算・リソースの再設計,再構築

最後に、研修に割ける限られた資源を構造的に組み替え、持続可能な形に再構築します​。具体的には以下のような施策が取られています。

  • 研修費用の再編成とコスト見直し: 既存の研修プログラムや契約を精査し、費用対効果の低いものを縮小する一方、重要施策には予算を振り向けます。必要に応じて、研修の一部を市販の定額制のオンライン学習サービスで代替することも手法の一つです。ただし、一般向けのオンライン学習サービスのみで研修を完結させてしまうと、企業独自の育成を放棄することとなってしまうため、留意が必要です。
  • 公的助成金の活用: 国や自治体の提供する研修補助制度を積極的に利用してコスト負担を軽減することも有効です。厚生労働省の人材開発支援助成金などは、従業員の職業訓練に要した費用や訓練期間中の賃金の一部を助成してくれます。(​mhlw.go.jp)。不況期でも公的資金をうまく組み合わせることで研修投資を下支えできます。

社内メンター制度の強化: お金をかけずに社員の成長を支える仕組みとして、OJTとメンタープログラムの充実も欠かせません。新人や若手社員に対しては、アサヒビールのように入社後4ヶ月間、社内公募で集まった先輩社員が「ブラザー/シスター」(メンター)役となりマンツーマンで業務指導やメンタルケアまで担う制度を設けている企業もあります​(global-saiyou.com)。このような社内メンター制度を活用すれば、高額な外部研修に頼らずとも現場で実践的に人材育成が可能となり、定着率向上にも寄与します。ベテラン社員による勉強会の開催やナレッジ共有の仕組みづくりなども含め、社内の知見を最大限に引き出すことがコストをかけない研修モデルとして注目されています。ただし、急にメンターとして実力を発揮するのは難しいため、当初はメンター育成のための研修などを実施することが必要でしょう。

以上、Refocus(研修ニーズの絞り込み)、Redirect(研修手法の工夫)、Restructure(研修資源の再設計)の3つの観点から、不況期でも研修効果を最大化する施策と事例をまとめました。これらを組み合わせることで、短期的なコスト制約に対応しつつも人材育成の重要課題を先送りせずに済み、将来の競争力に繋がる人材投資を継続することができます(aihr.comaihr.com)。不況下でも工夫と戦略次第で人材育成は前進可能であり、各社の創意工夫に今後も注目が集まっています。

不況時こそ、企業は「何を残すか」の選択が問われます。人材育成はコストではなく、企業が未来を切り拓くための最重要資産です。
 • 短期: 離職率・モチベーション低下の抑制
 • 中長期: 組織力・競争優位性の維持強化
この両面において、研修の価値は今こそ再確認されるべきです。

そしてRefocus(研修ニーズの絞り込み)、Redirect(研修手法の工夫)、Restructure(研修資源の再設計)の3つの観点から、不況期でも研修効果を最大化する施策と事例をまとめました。これらを組み合わせることで、短期的なコスト制約に対応しつつも人材育成の重要課題を先送りせずに済み、将来の競争力に繋がる人材投資を継続することができます。
不況時の研修の実施にこそ、その企業の競争優位性の本質があると言えるのではないでしょうか。

ヒューマンエナジーの「カスタマイズ研修」では、お客様が抱えている課題をお聞きし、目的や組織や人物像を理解して解決案を提示し、個別に研修を組み立てます。カスタマイズ研修には4つの特徴があります。「ビジョン反映型」「社会の変化に対応」「ワークショップ中心」「ゴールまで支援」の4つです。特に 「ゴールまで支援」 の観点から、研修後のフォローアップ施策まで一貫してサポートします。受講者が学んだことを 実務に活かし、確実に行動変容につなげるために、研修設計の段階からフォロー体制を組み込むことを重視しています。具体的には、研修後の事後課題、フォローアップ研修の設計を含めたフォロー施策を提案し、受講者が学びを継続できる環境を整えます。また、単なる知識の習得で終わらせず、「実践し、定着させる」ことを目的としたアクションプランを策定し、職場で活用できる仕組みを構築します。
さらに、研修効果を最大化するためには、受講者本人だけでなく、上司や人事、経営層の関与も欠かせません。そのため、組織全体で研修の成果を支える仕組みとして、上司との1on1の導入や、研修の目的を経営層と共有する取り組みもご提案しています。研修の「やりっぱなし」を防ぎ、ゴールまで伴走することで、確実な成果へとつなげます。
具体的な研修内容や実施タイミングはお客様のニーズに応じて柔軟に対応いたします。企業の個別の課題をお聞きし、最適な研修やソリューションをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。

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お客さまの目指す組織・求める人材像を把握した上で、経営ビジョンに沿った研修を実施します。

お客さまのお悩みを伺いながら、VUCA時代に激化する市場競争に対応できる人材と組織を開発します。

受講生同士のコミュニケーションを大切にしながら、互いの考えや気づきを共有することで相互理解を促します。

研修後も伴走し、目指す組織・求める人材像に向き合い続けます。


今回ご紹介した研修の振り返り・評価のサポートや、お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。
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代表取締役 神山 晃男

ディープリスニングと実務における経営経験を活か
し経営改善・組織改革から現場の業務効率化まで幅
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【セミナー動画】4/16(水) 研修成功の鍵は「研修後」にあり! ~成果を最大化するフォローアップの戦略と実践法~

【セミナー動画】研修成功の鍵は「研修後」にあり! ~成果を最大化するフォローアップの戦略と実践法~

概要

  • タイトル |研修成功の鍵は「研修後」にあり!
          ~成果を最大化するフォローアップの戦略と実践法~
  • コンテンツ|
    1.なぜ研修の効果が持続しないのか?
    2.研修後フォローアップの重要性

       1)研修の成果を高めるフォローアップの原理原則  
       2)組織を変える「習慣化」の技術・仕組化
    3.具体的なフォローアップ施策とその実践法
       1)研修における定着化の仕掛け
       2)フォローアップ面談と個別サポート
       3)職場での定期的フィードバック手法
       4)実践を促す環境づくりの仕掛け
    4.フォローアップ成功事例の紹介
    5.明日からできるフォローアップ実践のポイント

セミナー動画(約35分)

内容・特徴・得られる学び

企業は人材育成や組織力強化のために多くの研修を実施していますが、「研修の効果が一時的で終わってしまう」「学んだ内容が職場に定着しない」という声がよく聞かれます。この問題の根本的な原因は、「研修後のフォローアップ」が適切に設計・実施されていないことにあります。また、研修効果が定着しやすい組織文化・業務の仕組そのものを変える必要もあります。

本セミナーでは、研修の効果を長期的な成果へとつなげるために、具体的にどのようなフォローアップ施策を行えばよいのか・組織改革をおこなうべきかを詳しく解説します。研修効果を最大限に引き出すためのポイントや、すぐに導入可能な具体的な手法を紹介するとともに、弊社が実際に手がけた成功事例を紹介します。

このような方におすすめ

  • 研修の効果が定着せず悩んでいる人事・研修担当の方
  • 研修の成果を数値化・可視化したいと考えている方
  • 社員育成や組織力向上を目指している経営者・マネージャーの方
  • 停滞する組織を変えていきたいと考えている方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。


【無料セミナーご案内】5/21(水) 不景気に研修をやめる企業は、なぜ損をするのか? ~逆境に強い教育設計~

【無料セミナーご案内】不景気に研修をやめる企業は、なぜ損をするのか? ~逆境に強い教育設計~

無料セミナー 概要

  • タイトル| 不景気に研修をやめる企業は、なぜ損をするのか?
          ~逆境に強い教育設計~
  • 開催日時| 2025年5月21日 (水) 18:00 ~ 18:40(17:45~入室可能)
  • 参加費 | 無料
  • 視聴方法| Zoomオンライン配信
  • 申込方法| 下記セミナー詳細またはお申込みボタンから参加予約をお願いいたします

ご予約は、セミナー詳細画面の下部に表示されるボタン「チケットを申し込む」から必要事項を入力ください。送られてきたメールから、当日の「イベント参加」が可能です。

内容・特徴・得られる学び

景気後退の影響が迫るなか、「まずは研修費を削るべきか…」と悩んでいませんか?
実はこの判断が、今後の業績と人材の命運を大きく左右するかもしれません。

不況期は短期的なコスト削減が優先されがちですが、“教育の質と継続”こそが、企業の未来を支える競争力のカギになります。本セミナーでは、「なぜ景気悪化時に研修を止めると損をするのか?」をデータと実例から読み解き、限られたリソースでも実現できる「逆境に強い教育・研修設計」について詳しく解説。実際の支援事例も交えながら、厳しい状況下でも人と組織が育つ設計のヒントをお届けします。

<レジュメ>
1.なぜ不景気になると研修が削減されるのか?  - 研修コストの扱われ方と企業心理
2.本当に削るべきは研修か?   - 研修投資の費用対効果とリスク
3.データで読み解く:研修削減が企業にもたらす長期的損失
   - モチベーション・エンゲージメント・離職率への影響
4.逆境に強い教育設計とは?    – 研修の「スリム化」ではなく「戦略化」へ  
5.研修設計実例     ‐ 研修効果を最大化する設計と実施結果
6.Q&A・ディスカッションタイム – 参加者の課題にその場でアドバイス!

このような方におすすめ

・予算の削減や厳しいコスト管理に悩む人事・研修担当の方
・研修の効果が定着せず悩んでいる人事・研修担当の方
・研修の成果を数値化・可視化したいと考えている方
・社員育成や組織力向上を目指している経営者・マネージャーの方
・停滞する組織を変えていきたいと考えている方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。

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【コラム】研修を「やりっぱなし」にしない!学びを定着させるフォローの科学(後編)

研修後のフォロー

「研修を受けて終わり」ではなく、「学んだことを職場で活かし、行動を変えること」が本当のゴールです。前編では、研修後のフォローがいかに重要かを、「エビングハウスの忘却曲線」や「トランスファー・オブ・トレーニング理論」の観点から解説しました。
では、研修の効果を“定着”させ、職場での“行動変容”を促すためには、具体的にどのようなフォローが必要なのでしょうか?
後編では、「 フォローアップ研修 」「1on1ミーティング」「フォローの仕組み化」という3つの強力な施策を紹介します。これらの施策を適切に実施することで、研修後の“学びの失速”を防ぎ、現場での“実践力”を引き出すことが可能になります。

「受けただけで終わらせない!」「学びを行動に変える!」
この後編を通じて、研修効果を最大化し、組織の成長につなげる実践的なヒントをお届けします。ぜひ最後までご覧ください。

前編「研修をやりっぱなしにしない!学びを定着させるフォローの科学(前編)」

研修を受けただけで終わらせず、「学びを振り返る機会」を設けることで、研修効果を大きく高めることができます。ここでは、 フォローアップ研修 の重要性と、研修後の実践を促進する仕組みについて解説します。


実践結果を持ち寄る仕組みを作る
受講者に「研修で学んだことをどのように業務で活かしたか」を整理してもらい、成功事例だけでなく、うまくいかなかったケースも共有します。課題を明らかにし、解決策を探ることで、より実践的な学びにつなげることが可能です。

振り返りを可視化する
「どのように仕事を任せたか」を記録し、具体的な事例をもとに振り返ります。ディスカッションを通じて、成功要因や改善点を明確にし、実務での応用につなげます。

実践を「次のアクション」につなげる
受講者同士で解決策を議論し、業務で試せる具体策を持ち帰ります。 フォローアップ研修 後も学びを継続できるよう、職場で実践を促す仕組みを構築します。

新しい知識や視点を加える
フォローアップ研修 は、過去の学びを振り返るだけでなく、新しい知識や視点を加えることで、受講者の学習意欲を高めることができます。例えば、リーダー力向上研修では、研修本編で「リーダーとしての適切な仕事の任せ方」を学び、 フォローアップ研修 では「心理的安全性を高めるフィードバックの手法」を新たに追加しました。このように、新しい学びを少し加えることで、「研修後も学びが進化し続ける」 というメッセージを伝えることができます。

課題
A社では、リーダー職を対象に「リーダー力向上研修」を実施しました。この研修では、「適切に仕事を任せるスキル」 を学びましたが、以下のような状況が見られました。
・研修直後は、「部下に仕事を任せ、見守るようにした」という声が多かった
・しかし、半年後には 「うまくいった人」と「うまくいかなかった人」 の差が生まれていた

A社が取り組んだフォロー施策
・研修後6ヶ月後に フォローアップ研修 を実施
受講者が「研修で学んだことをどう実践したか?」を振り返る場を提供
成功事例だけでなく、失敗事例も共有し、解決策を探る

・事後課題を設計し、実践の振り返りを促す
研修後1ヶ月後に、「実際にどのような行動を取ったか?」 をレポートにまとめる
「部下やチームにどんな変化があったか?」を振り返る

成果
・「学びを実践し続ける意識」が向上
・「他の人の話を聞いて改善のヒントが得られた」 という声が増加
・「試行錯誤することで結果が変わると気づいた」 受講者が増えた

フォローアップ研修 だけでなく、研修直後からの「事後課題の設計」 も重要です。
事後課題を活用することで、「知識を持ち帰るだけで終わらない」仕組みを作ることができます。

事後課題の設計ポイント
・学びを明文化する
研修の最後に 「本日の気づき」 を記録し、振り返りやすくする

・実践を促す
「実際にどんな行動を取ったか?」 を1ヶ月後にレポートとしてまとめる

・行動変容の成果を確認する
「部下やチームにどんな変化があったか?」 を共有し、学びを深める

研修効果を高めるには、「 フォローアップ研修 」と「事後課題」を組み合わせ、「学び → 実践 → 振り返り → 新たな学び」 のサイクルを作ることが重要です。

1 on 1の実施


研修で学んだことを実践に移すためには、上司の関与が欠かせません。 研修後に1on1ミーティングを実施することで、受講者が学びを振り返り、実務での行動変容につなげることができます。
ここでは、1on1を効果的に機能させるための 「心理的安全性の確保」 と 「GROWモデルを活用した進め方」 について解説します。

1on1ミーティングが効果的に機能するかどうかは、「心理的安全性(Psychological Safety)」が確保されているかに大きく左右されます。

心理的安全性とは?
・「この場で発言しても否定されない」「失敗しても受け入れてもらえる」という安心感がある状態。
・ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授が提唱し、チームのパフォーマンスを向上させる重要な要素 として注目されている。

1on1で心理的安全性を高めるポイント
・「それはいい視点ですね」「なるほど、そう考えたんですね」と相手の話を受け入れる。
・「なぜできなかったのか?」ではなく「どうすればもっとよくなるか?」に焦点を当てる。
・ 1on1は「上司の指導」ではなく、「部下が学びを整理し、行動につなげる機会」であることを念頭におく。

 心理的安全性が確保されると?
・ 受講者が研修後の実践について「成功・失敗の両方」を率直に話せる。
・ うまくいかなかったことも共有しやすくなり、学びの深まりにつながる。
・ 「やらされている」ではなく、「自ら実践し、成長したい」という主体的な行動が生まれる。

心理的安全性のある1on1を実施することで、研修の学びが単なる知識ではなく、「実務で試し、改善しながら成長するもの」へと変わっていきます。

GROWモデルを活用した効果的な1on1の進め方
1on1ミーティングを効果的に進めるためのフレームワークとして、「GROWモデル」 があります。受講者が「研修での学びを、実務でどう活かすか?」を主体的に考えられたり、上司が指示するのではなく、「どうすればよいか?」を引き出す関わり方ができたり、研修後の行動変容を、「自分で決めた目標」として継続しやすくなるメリットがあります。

 GROWモデルとは?
目標(Goal) → 現状(Reality) → 選択肢(Options) → 意志(Will) の4ステップで構成されるコーチング手法です。「一方的な指導」ではなく、受講者が自ら考え、行動することを促すのに適しています。

GROWモデルを活用した1on1の流れ
 1. Goal(目標):研修の学びをどう実践したいか?
受講者自身が目標を言語化し、意識を明確にする

 2. Reality(現状):今の状況はどうか?
実践状況を振り返り、成功と課題を整理する

 3. Options(選択肢):他にどんな方法があるか?
上司が答えを教えるのではなく、受講者自身が解決策を考える場にする

4. Will(意志):次にどんな行動を取るか?
「話して終わり」ではなく、具体的なアクションにつなげる

研修の成果を一時的なものにせず、組織全体に定着させるためには、受講者個人の努力に頼るのではなく、「研修が活きる組織文化」 を築く必要があります。そのためには、上司・人事・経営層を巻き込んだ仕組み化が不可欠です。ここでは、フォロー施策を単発の取り組みで終わらせず、組織全体で学びを共有し、定着させる戦略について解説します。

研修で学んだことを受講者だけの知識にとどめるのではなく、組織全体の共通言語として浸透させることが、実務での定着につながります。そのための施策として、以下の方法が有効です。

・上司に研修テキストを事前に共有し、内容を把握してもらう
→研修後のコミュニケーションが円滑になり、学びの実践をサポートしやすくなる

・全社員が同じ研修を受け、同じテーマで議論できる環境をつくる
→組織内で学びを共通言語化することで、「研修の内容がすぐに忘れられてしまう」「現場に戻ると周囲の理解がなく実践しづらい」といった課題を防ぐことができます。

研修は「やること」が目的ではなく、「従業員の行動を変えること」がゴールです。
そのために、適切な研修を設計し、研修会社と連携しながらブラッシュアップしていくことが重要になります。

研修を「やっただけ」で終わらせないためには、評価制度と連携させる仕組みが重要です。例えば、評価制度に基づいた研修を設計し、研修で学んだ内容が業務で求められる行動と直結する形にします。

具体的な方法として、以下のような施策が考えられます。
・研修の学びを「行動目標」として設定し、上司との1on1で確認する
・研修内容を業務評価の基準に組み込み、実践度を評価する
・研修後の行動変容をデータで可視化し、評価や昇進の要素に取り入れる

このように、研修と評価を結びつけることで、「受講しただけで終わらず、業務の中で実践し続ける」という意識を醸成できます。

研修を組織文化に根付かせるためには、上司の他に人事、経営層の関与を強化し、それぞれの立場から学びの定着をサポートすることが不可欠です。

人事の役割:「研修のフォロー施策を制度化する」
人事部門は、研修を単発のイベントではなく、業務の中に組み込まれた仕組みとして機能させる役割を担います。
・研修後の実践報告を義務化し、フォローアップを制度化する
・研修と評価制度を連携させ、実践度を評価に反映する
研修を受講者の自主性に委ねるのではなく、人事が制度としてフォロー施策を整備することで、学びの定着率を向上させることができます。

経営層の役割:「研修が組織成長に直結することを示す」
経営層を巻き込むには、研修の意義を「個人の成長」ではなく、「組織の成長や業績向上につながる施策」 として位置づけることが重要です。
・研修の成果を数値化し、組織の成長との関連を示す
・研修が企業戦略の一環であることを明文化し、経営層の理解を得る
例えば、「研修を受けた社員のエンゲージメントスコアが向上した」「研修を実施した部署の業績が前年比で向上した」などのデータを示すことで、研修への投資価値を経営層に納得してもらいやすくなります。

研修は「受けて終わり」ではなく、「学んだことを職場で活かし、行動に移すこと」が本当のゴールです。しかし、現実には研修の学びが定着せず、効果が薄れてしまうことも少なくありません。

前編・後編を通じて、科学的な視点を交えながら、研修後フォローの重要性と具体的な施策をご紹介しました。特に後編では、「 フォローアップ研修 」「1on1ミーティング」「フォローの仕組み化」という3つの実践的な施策を取り上げ、学びを行動変容につなげる具体的な方法を解説しました。

これらの施策を組み合わせ、研修の学びを職場で活かし続ける仕組みを整えることが大切です。「学んで終わり」ではなく、「実践し、試行錯誤を重ねながら成長していく」——そんな研修文化を組織に根づかせることができれば、研修の効果は大きく向上します。

学びを定着させ、組織全体の成長へとつなげるために、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。研修後のフォローを充実させることで、学びが生きた成果に変わるはずです。

前編はこちらからご覧いただけます!「研修をやりっぱなしにしない!学びを定着させるフォローの科学(前編)」

ヒューマンエナジーの「カスタマイズ研修」では、お客様が抱えている課題をお聞きし、目的や組織や人物像を理解して解決案を提示し、個別に研修を組み立てます。カスタマイズ研修には4つの特徴があります。「ビジョン反映型」「社会の変化に対応」「ワークショップ中心」「ゴールまで支援」の4つです。特に 「ゴールまで支援」 の観点から、研修後のフォローアップ施策まで一貫してサポートします。受講者が学んだことを 実務に活かし、確実に行動変容につなげるために、研修設計の段階からフォロー体制を組み込むことを重視しています。具体的には、研修後の事後課題、フォローアップ研修の設計を含めたフォロー施策を提案し、受講者が学びを継続できる環境を整えます。また、単なる知識の習得で終わらせず、「実践し、定着させる」ことを目的としたアクションプランを策定し、職場で活用できる仕組みを構築します。
さらに、研修効果を最大化するためには、受講者本人だけでなく、上司や人事、経営層の関与も欠かせません。そのため、組織全体で研修の成果を支える仕組みとして、上司との1on1の導入や、研修の目的を経営層と共有する取り組みもご提案しています。研修の「やりっぱなし」を防ぎ、ゴールまで伴走することで、確実な成果へとつなげます。
具体的な研修内容や実施タイミングはお客様のニーズに応じて柔軟に対応いたします。企業の個別の課題をお聞きし、最適な研修やソリューションをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。

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企業研修 研修講師 ヒューマンエナジー堀里恵

株式会社ヒューマンエナジー
人材育成トレーナー、キャリアコンサルタント
堀 里恵(ほり りえ)


【資格】国家資格キャリアコンサルタント、両立支援コーディネーター基礎研修修了

1,000人以上の学生指導経験。就職活動対策講座を通して自信を持って活躍できるキャリアパスを醸成します。エンゲージメント向上研修では目指す組織・求める人材像をヒアリング。お客様と共にプランを作成します。

本ブログの著作権は執筆担当者名の表示の有無にかかわらず当社に帰属しております。

【コラム】研修を「やりっぱなし」にしない! 学びを定着させるフォローの科学(前編)

研修後のフォロー

「せっかく研修を実施したのに、現場で活かされていない…。」
「研修直後は意欲的だったのに、しばらくすると学びが薄れてしまう…。」
人材育成担当者として、このような悩みを抱えたことはありませんか?
実は、研修が成功するかのカギを握るのは、「研修の内容」そのものだけではなく、「 研修後のフォロー 」です。
どんなに質の高い研修を提供しても、その後に適切なフォローがなければ、学びは職場で活かされず、時間とともに忘れ去られてしまうのです。
研修は「受けたら終わり」ではなく、「フォローまでがワンセット」。
では、具体的にどのようなフォローを行えば、研修の学びを定着させ、実務で活かせる状態にできるのでしょうか?
本コラム前編では、「エビングハウスの忘却曲線」や「トランスファー・オブ・トレーニング理論」などの科学的な視点を交えながら、研修後フォローの重要性を解説します。また、すぐに実践できる具体的なフォロー施策もご紹介します。
コラム後編では「フォローアップ研修」「1on1ミーティング」「フォローの仕組み化」という3つの強力な施策を紹介します。これらの施策を適切に実施することで、研修後の“学びの失速”を防ぎ、現場での“実践力”を引き出すことが可能になります。

研修の効果は「受講後」に決まります!
明日から活かせる実践的なフォロー施策を、ぜひご参考ください。


せっかく時間とコストをかけて研修を実施したのに、受講者が内容をすぐに忘れてしまうと感じたことはありませんか?実は、これは脳の仕組みとしてごく自然なことなのです。
心理学者ヘルマン・エビングハウスの研究によると、人間は学習した内容の70%を、1日以内に忘れてしまうことが分かっています。
エビングハウスが発見した 「忘却曲線」 によると、以下のようなスピードで記憶が失われていきます。

時間経過と記憶の保持率


つまり、研修で「いい学びだった!」と感じても、1日後には半分以上が記憶から消えてしまうのです。

研修の学びを忘れさせないために、何をすべきか?
エビングハウスの研究は、「人は忘れる生き物である」という事実を示しました。しかし、逆に言えば 「適切なタイミングで復習すれば、記憶を定着させられる」 ということでもあります。

忘却を防ぐための施策
・研修後すぐに復習の機会を設ける(1on1やアクションプラン作成)
・1週間~1ヶ月後に事後課題を実施し、実践結果を振り返る
・学んだ内容を「教える・話す」機会を作る(ピアラーニングの活用)

学びを職場で実践し、繰り返し使うことで、知識が定着します。研修を「受けて終わり」にせず、フォロー施策を組み込むことが、学習効果を最大化するカギになります。

研修を実施したものの、「学んだことが職場で実践されていない」と感じることはありませんか? 実は、研修の内容が現場で活かされるかどうかは「研修の質」だけで決まるわけではないのです
ここで重要になるのが 「トランスファー・オブ・トレーニング(Training Transfer)」 という考え方です。
トランスファー・オブ・トレーニング(研修転移)とは、研修で学んだ知識やスキルが、実際の業務で活用されることを指します。この理論では、研修の効果が職場に定着するために、3つの要素が影響すると言われています。

(1) 研修の内容が「実務と結びついているか?」(学習内容の適用可能性)
研修の内容が受講者の業務に直結しているかどうかは、学習内容の定着度に大きく影響します。
・「今の仕事にどう役立つのか?」 が明確であるほど、学んだことを実践する意欲が高まる
・実際の業務シーンを想定した演習・ケーススタディがあると、応用しやすくなる
・汎用的な知識よりも、自社の業務に即した研修のほうが職場適用しやすい

(2)受講者に「研修で学んだことを実践しよう」という意欲があるか?(学習者の意欲)
研修を受けても、「まあ、いい話だったな」で終わってしまうケースがあります。学んだことを実践するかどうかは、受講者の意欲次第 です。
・研修前に「この研修で何を得たいか?」を考えさせる(目的意識を持たせる)
・研修後に「何を職場で実践するか?」を宣言させる(行動変容を促す)
・「実践しないといけない」というプレッシャーではなく、「試してみたい!」と思わせる工夫が大切

(3)研修後の職場環境が「学びの実践」を支援しているか?(環境要因)
研修で意欲的に学んでも、職場に戻った瞬間に「そんなことやってる暇ない」となると、学びは定着しません。学びを職場で活かすためには、以下の環境が整っていることが重要です。
・上司が「研修で何を学んだ?」と声をかける(学びを活かす雰囲気を作る)
・1on1ミーティングで実践状況を確認する(研修後のフォロー体制)
・「研修で学んだことを現場で試す場」がある(学びの実践機会)

この理論を踏まえると、研修を職場で活かすためには、次のような施策が有効です。
・研修内容を実務と直結させる(事例・ケーススタディを活用)
・受講者に学びの実践を意識させる(事後課題・アクションプラン作成)
・職場でのフォロー体制を強化する(1on1、上司の関与、フォローアップ研修)

つまり、 研修後のフォロー を仕組み化することが、学びを定着させる最も重要なポイントなのです。

参考:研修後こそがスタート!学びを現場に定着させるための方法


研修は 「受けて終わり」ではなく、「学びを職場で活かすこと」こそがゴールです。しかし、多くの企業では、研修直後の熱意が徐々に薄れ、学びが定着しないという課題を抱えています。
本コラムでは、「エビングハウスの忘却曲線」や「トランスファー・オブ・トレーニング理論」 などの科学的な視点から、研修後フォローの重要性を解説しました。これらの理論が示すように、学びを定着させるには、「個人の努力」に頼るのではなく、「組織全体で支援する仕組み」を整えることが不可欠です。では、具体的にどのようなフォロー施策を行えば、研修の学びを定着させ、実務で活かせる状態にできるのか?
後編では、「フォローアップ研修」「事後課題」「1on1ミーティング」など、明日から実践できる具体的なフォロー施策を詳しく紹介します。
せっかくの研修を「やりっぱなし」にしないために、まずは 研修後のフォロー を前提とした仕組みづくりに取り組み、後編でご紹介する具体的な施策をぜひご活用ください。

続きはこちら:「研修をやりっぱなしにしない! 学びを定着させるフォローの科学(後編)」

ヒューマンエナジーの「カスタマイズ研修」では、お客様が抱えている課題をお聞きし、目的や組織や人物像を理解して解決案を提示し、個別に研修を組み立てます。カスタマイズ研修には4つの特徴があります。「ビジョン反映型」「社会の変化に対応」「ワークショップ中心」「ゴールまで支援」の4つです。今回の内容では、「ゴールまで支援」 の観点から、研修後のフォローアップ施策まで一貫してサポートします。
受講生が「研修直後は意欲的だったのに、しばらくすると学びが薄れてしまう…」 という課題を抱える企業が少なくありません。
本コラムで紹介した 「エビングハウスの忘却曲線」 によると、学習した内容の 70%は1日以内に忘れられることが分かっています。また、「トランスファー・オブ・トレーニング理論」 では、研修の効果を最大限にするには 「実務との結びつき」「受講者の意欲」「職場のサポート」 が重要だとされています。つまり、研修が職場で活かされるかどうかは、個人の努力ではなく、企業のフォロー体制にかかっているのです。

ヒューマンエナジーでは、こうした理論を踏まえ、 研修後のフォロー まで含めた学びの定着支援を行っています。では、具体的にどのような施策が有効なのでしょうか?
次回の後編では、明日から実践できるフォロー施策を詳しくご紹介します!
続きはこちら:「研修をやりっぱなしにしない! 学びを定着させるフォローの科学(後編)」

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お客さまの目指す組織・求める人材像を把握した上で、経営ビジョンに沿った研修を実施します。

お客さまのお悩みを伺いながら、VUCA時代に激化する市場競争に対応できる人材と組織を開発します。

受講生同士のコミュニケーションを大切にしながら、互いの考えや気づきを共有することで相互理解を促します。

研修後も伴走し、目指す組織・求める人材像に向き合い続けます。


今回ご紹介した研修の振り返り・評価のサポートや、お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。
企業研修のことならヒューマンエナジーにお気軽にお問い合わせください。

株式会社ヒューマンエナジー
愛知県名古屋市西区名駅1丁目1番17号名駅ダイヤメイテツビル11階

052-541-5650
お急ぎの方はお電話ください(平日9:00~18:00)

企業研修 研修講師 ヒューマンエナジー堀里恵

株式会社ヒューマンエナジー
人材育成トレーナー、キャリアコンサルタント
堀 里恵(ほり りえ)


【資格】国家資格キャリアコンサルタント、両立支援コーディネーター基礎研修修了

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【セミナー動画】3/19(水) 若手の離職を防ぐために、今何をすべきか ~ブラックではないのに、なぜ辞めてしまうのか?~

【セミナー動画】若手の離職を防ぐために、今何をすべきか ~ブラックではないのに、なぜ辞めてしまうのか?~

概要

  • タイトル |若手の離職を防ぐために、今何をすべきか
          ~ブラックではないのに、なぜ辞めてしまうのか?~
  • コンテンツ|
    1.今時の仕事環境  流動性は高まる一方である
    2.ブラックですか?ホワイトですか? 働きやすさと働き甲斐
    3.リテンション施策   非金銭的報酬の重要性
    4.「仕事が楽しい」とは?  職務特性モデルから考える
    5.離職を防ぐ対策 
    6.離職率低下に役立つ研修とは

セミナー動画(約35分)

内容・特徴・得られる学び

日本でも、在宅勤務や時短勤務、時間契約など、フレキシブルな働き方の選択肢が増えてきました。また、「働き方改革」の定着は目に見えて進んでいます。さらに、昨今の人手不足の状況から、従業員満足度を高めるために企業側も就労環境の改善に努めてきました。その結果、いわゆる「ブラック企業」と呼ばれる状態は減少しつつあります。しかしその一方で、自分の道を模索して転職や独立を考える人がどんどん増えており、若い世代の離職率に悩まされる企業も少なくありません。

これは、激しい時代の変化に伴い、環境だけでなく仕事への価値観も変わってきたためであり、働き手にとっては単に仕事が安定しているかどうかだけでなく、「私が成長できる環境がなければ、留まる意味がない」という若い世代の意識が大きく影響していると言われています。

このような環境での企業課題は、どうやったら人を惹きつけられるのか、どうしたら長く働いてもらえる関係性が築けるか?です。
本セミナーでは、若手の離職を防ぐための秘訣をお伝えいたしますので、明日からできる職場づくりのヒントになれば幸いです。

このような方におすすめ

  • 企業の社員定着に課題を感じている方
  • 停滞する組織を変えていきたいと考えている方
  • 組織の変化対応力をupするための企画を探されている方
  • 人事、研修企画、現場リーダなど、組織変革のけん引者

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。


【無料セミナーご案内】4/16(水)研修成功の鍵は「研修後」にあり! ~成果を最大化するフォローアップの戦略と実践法~

【無料セミナーご案内】2025/4/16(水)研修成功の鍵は「研修後」にあり!
           ~成果を最大化するフォローアップの戦略と実践法~

無料セミナー 概要

  • タイトル| 研修成功の鍵は「研修後」にあり!
          ~成果を最大化するフォローアップの戦略と実践法~
  • 開催日時| 2025年4月16日 (水) 18:00 ~ 18:40(17:45~入室可能)
  • 参加費 | 無料
  • 視聴方法| Zoomオンライン配信
  • 申込方法| 下記セミナー詳細またはお申込みボタンから参加予約をお願いいたします

ご予約は、セミナー詳細画面の下部に表示されるボタン「チケットを申し込む」から必要事項を入力ください。送られてきたメールから、当日の「イベント参加」が可能です。

内容・特徴・得られる学び

企業は人材育成や組織力強化のために多くの研修を実施していますが、「研修の効果が一時的で終わってしまう」、「学んだ内容が職場に定着しない」という声がよく聞かれます。この問題の根本的な原因は、「研修後のフォローアップ」が適切に設計・実施されていないことにあります。また、研修効果が定着しやすい組織文化・業務の仕組そのものを変える必要もあります。

本セミナーでは、研修の効果を長期的な成果へとつなげるために、具体的にどのようなフォローアップ施策を行えばよいのか、どのような組織改革を行うべきかを詳しく解説します。研修効果を最大限に引き出すためのポイントや、すぐに導入可能な具体的な手法を紹介するとともに、弊社が実際に手がけた成功事例を紹介します。

<レジュメ>
1.なぜ研修の効果が持続しないのか?
2.研修後フォローアップの重要性
   1)研修の成果を高めるフォローアップの原理原則  
   2)組織を変える「習慣化」の技術・仕組化
3.具体的なフォローアップ施策とその実践法
   1)研修における定着化の仕掛け
   2)フォローアップ面談と個別サポート
   3)職場での定期的フィードバック手法
   4)実践を促す環境づくりの仕掛け
4.フォローアップ成功事例の紹介
5.明日からできるフォローアップ実践のポイント

このような方におすすめ

・研修の効果が定着せず悩んでいる人事・研修担当の方
・研修の成果を数値化・可視化したいと考えている方
・社員育成や組織力向上を目指している経営者・マネージャーの方
・停滞する組織を変えていきたいと考えている方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。

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社員研修 お客様の声 |人を育て、人を活かすことの難しさを感じていた

社員研修 お客様の声 

株式会社玉越
常務取締役   髙木糸美 様
人事担当取締役 長橋大輔 様

会社名株式会社玉越
所在地愛知県名古屋市守山区白山4丁目1203番地
代表者名代表取締役社長 髙木 宏動
事業内容パチンコ/パチンコ遊技場の経営・新たなレジャー産業の創造
飲食事業
宿泊事業
企業ページhttps://www.tamakoshi.com/

人を育てることの難しさに直面していた。

株式会社玉越は愛知県名古屋市に本社を置く、パチンコ・アミューズメント事業を中心に飲食事業、宿泊事業など幅広い業種を展開する会社。
社員教育に大変熱心な会社で今までも従業員に多くの学びの場を提供されていたが、人を育て活かすことの難しさを感じておられ、新しい風を入れさらに従業員の成長になることを実施したいというご相談でした。

ヒューマンエナジーの研修ご提供内容

  • 管理者層向け「戦略計画を実行につなげるワークショップ」
  • 全社員向け「ロジカルシンキング(基礎・応用) 」
  • 全社員向け「問題発見・課題解決」
  • 全社員向け「コミュニケーション」
  • 全社員向け「業務改善ノウハウ習得」
    ヒューマンエナジー研修メニュー一覧はこちらから

依頼の出発点。存続できる会社になるためにどうしたらいいかという思い

■ご依頼の経緯

神山 玉越様とのお付き合いは2021年からになりますので、もう4年目ということでずっと携わらせていただいていますが、ヒューマンエナジーに研修依頼をすることになったきっかけ・理由をお聞かせいただけますか。

髙木 今までも研修は実施していたのですが、「人って難しいよね」という思いがあった時に、知り合いの方に「誰か研修をやっていらっしゃる方を紹介してもらえますか」とお声がけして、ヒューマンエナジーさんを紹介して頂いたのが最初のきっかけです。
社員の入退職が多い業界で、存続できる企業になるにはどうしたらいいかと考えていた時でした。当社はもともと研修が少ない会社ではないのですが、今までは研修を受けていても結局同じようになってしまっていたので、少し新しい風を入れたいなと思っていたというのもありました。

神山 同じようになっていたというのは、受講された方が「またこの研修か」というような感想を持ってしまっていたという感じでしょうか。

髙木 研修は皆が順番に受講する形になるので、研修については共通話題にはなっていて、悪いというわけではなかったのですが、新鮮味のある研修で何か新しい風を入れたいという思いがあり、他の研修会社のお話も聞いてみないとわからないなと思っていました。同じところばかりですと、それしかわからないですけど、他の研修会社を見てみて、社員が成長していけたらいいなと。

神山 ありがとうございます。その「新しい風を入れたい」という背景で、どういう研修がいいなとか、どういうやり方の研修をやりたいなとか、そのあたりはどのようにお考えだったのでしょうか。

髙木 その時はこういう研修がいいというイメージはなかったのですが、ヒューマンエナジーさんの説明をお聞きして研修を提案して頂き、ディスカッションをしていく中で決めていく点に魅力を感じました。

神山 ありがとうございます。当時ご紹介いただいた時は、他社様からも提案を受けていて、それでその中で弊社を選んででいただいたのか、それとも弊社の人間と話をしてここに依頼しようかと決められた感じなのでしょうか。

髙木 ヒューマンエナジーさん一択でした(笑)最初のお話がすごく良かったので、一度ヒューマンエナジーさんでやってみようという結論になりました。

神山 これで実施しようと思われた「良かった点」というのは具体的にはどういったところでしたか。

髙木 うちの場合、従業員が多いので研修は分割して何回かの開催になるのですが、まず、みんなで集まってできる研修というところですね。普段、なかなか会えない人もいる中で、研修を機に久しぶりに会ってコミュニケーションが取れるところがいいと思いましたね。ヒューマンエナジーさんの研修が共通の話題になるので、それを現場に戻った時に共通言語として話せることもあるところがいいかなと思いました。

カスタマイズできる自由度への期待。

■研修を実施した感想

神山 実際に弊社に研修を依頼されての率直な感想はいかがでしょうか。

髙木 聴講だけの研修ではなくワーク中心の内容で、受講者がいつも楽しく受講できている点が私はとてもいいと思っています。その中でもそれぞれが考える時間をしっかり与えていただいて、
こういうワーク中心の参加型研修は皆の心や記憶にしっかり残るのではないかと感じています。

神山 ありがとうございます。玉越様へのご提案として、毎年「こういう内容でこういう対応をしましょうか」という話し合いをさせていただいて、内容自体も玉越様向けのもので構築させていただいていますが、そのあたりについてはどのようにお感じになられていらっしゃいますか。

髙木 研修も4年目になり、普通ですとどうしても同じようなことになってしまうのですが、そのような中でも工夫して皆が楽しめる研修をやっていただけていると思っています。

■カスタマイズ研修への思い

神山 研修のテーマだけでなく、内容の細かい点、章立ての中身などもお打合せさせてもらって実施しているのですが、そのあたりはどうでしょか。希望通りになっていますでしょうか。

長橋 研修会社へ依頼をさせてもらうと、結構パッケージものがやはり多いんですよね。

神山 そうですね。

長橋 それを自社の今の課題点などに合わせてカスタマイズできる点というのは一つのポイントになるかなと思っています。そこがやはりヒューマンエナジーさんにお願いしているところのポイントですね。

長橋 今まで当社の研修として「人間力」を高めていく点をメインとして長年やってきていたのですが、ただ「人は良いのだけれども、その人の良さを活かす武器を持っていない」という状況になっていて、基本的なビジネスマナーやビジネスそのものの考え方などが伴っていないといいますか。
人の良さだけでずっとやってきているところがあるので、外に出てみたら「人は良いのだけれどね」で終わってしまう。
この業界は、実務で培われるスキルも多くあるのですが、一歩外に出た時に一般的に通用するスキルというのもがなかなか身に付きにくくて、一般的なビジネススキルや考える力、思考力などをもっと高めていかなければいけないと思っていた時と、ヒューマンさんとの出会いが噛み合った形です。

神山 他社でも使えるスキルを学ばせたいとおっしゃっていましたね。

長橋 今までも基礎的な研修はずっとやってきていて、ただその研修で基本を学ぶ機会があったかというとそうではなくて、基本を学ばずに応用をして「何か上手くいかないよね」という状況も多く、ちぐはぐな感じでした。
例えばプレゼンテーションで人に何かを伝えるということも、きちんと学んだことがない人が多い。学んだことがない状態で人の前で話をしていて、今までに培われた人間力だけでなんとかしているところがあって、そういう人達に、今持っている人間力にプラスしてビジネス的なスキルを持たせることによって、さらに飛躍できるのではないかという思いがあり、そういう場の提供は大切だと思っていました。我々のそういう思いとちょうど噛み合って4年が経ったという感じがします。

神山 なるほど。ありがとうございます。よく、研修の時に「ポータブルスキル」というキーワードをおっしゃっていただいていますが、まさにこの辺りですね。

長橋 そうですね。多分、受講生的にはそのようなことは伝わっていないと思うのですが、実施する側の想いとしては「そういうものがあるよ」ということですね。

神山 おっしゃっている「外でも通用する力」を強化させていきたいというお考えは、ビジネスの現場で成果を出すために学びを深めたほうがいいよね、ということにはなると思います。他にも理由はありますでしょうか。

長橋 もちろん社員がそれぞれの仕事をやっていく中で活かして欲しいという思いはあります。それと、パチンコ業界ですとやはりみんな30才手前あたりで、このままホールの仕事を続けていていいのだろうか、という思いが出てくるんですよ。ずっとホール業務をやっているので、そこでの接客技術は学ぶことができていても、そこしかないので、ものすごく視野が狭いんですよ。その狭い視野で自分の将来を考えた時に、「40才になってもこのままずっとホール業務で走り回るのは嫌だな」という思いになって、結果として退職を選ぶ人も少なからずいました。だからこそ、ビジネススキルをしっかりと学ぶことによって、「もっとこんなことが出来る可能性があるよ」ということを感じ取っても欲しいという思いがあります。
今のキャリアでもその延長線上でいろいろな将来を考えることもできるけれど、「こういうスキルを持てば、他にもこういうこともできる」とさらに考えを広げられる力を持ってもらえればなと思っています。他に行っても通用するように、という気持ちもありますが、やはりうちに入社すると、こういうことが学べて、こういうスキルが身について将来的にはこんな活躍ができるのではないか、というモデルを見せてあげることができれば一つの動機付けになるのかと思っています。それが若い人材の入社のきっかけにもなるかな、という思いもあります。

神山 この会社にいるとこうやって成長も出来るし、将来ビジネスマンとして学んでいくことができる職場だということに気づいて欲しいお気持ちがあるわけですね。

長橋 今、当社もホール業だけでなくいろいろな業態にチャレンジしている中で、やはり基本的な考え方を持つべきだよね、というところです。パチンコ特有の考え方で育ってきているので、一般的な考え方を持ってもらいたい。例えば売上管理のような話や、パチンコとは全く違った考え方を知ってもらいたいと思っています。
業界特有のことを学び続けると、例えばその次に飲食や違うことにチャレンジしようとしたときに、どうしても壁にぶつかってしまいます。考え方や知識とか、基本的なスキルを持ち合わせていた方が、先の展望も明るくなると思うし、いろいろな業種にチャレンジしていくためにも必要なことだと思っています。

長橋 現場で培ったそこ特有の技術などは、まずやってみないと学べないこともたくさんあるので、それよりもまずは基本的な考え方ですね。ビジネス的なスキル、特に考える力というものは特に養ってもらいたいなと思っています。

神山 そうですね。考える力、養ってもらいたいですよね。

長橋 ロジカルな考え方を持っている人も少なくて。感覚的な部分でやってきているというか。

神山 全部経験でずっとやってくると、感覚的な部分だけを重視する傾向はどうしてもありますよね。

長橋 教える側も要はこういう風だからという経験と勘で教えることがたくさんあるものですから、やはりビジネス的感覚というものは持ってもらいたいと思っています。

■新しい取り組みへのチャレンジ

神山 その他に、ヒューマンエナジーの研修を実施してみて感じられたことはございますか。

髙木 繰り返しになってしまうのですが、いつも本当によくやっていただいてありがとうございます。受講する社員たちが楽しみになるような研修を期待しています。これからも職場で「こんな研修だったよ」という話が共通の話題になって、研修を楽しみだと思ってもらえる内容だといいなと思います。

神山 ありがとうございます。昨年実施したAIを使った研修はいかがでしたか。

長橋 新しい取り組みとしてチャレンジは必要だと思っています。やはり新しいものに触れるとか知るとかそういう場は是非提供していきたいと思っています。
個人差はあるのですが、新しいものに触れてみて、こういうものなんだ、こういうものが活かせるんだ、ということを知ることによって、今取り組んでいる業務改善などにも活かせるのではないか、という考えにもなるかと思います。やはり、新しい情報や考え方を自分の引き出しに持っているか持っていないかで、アイデアの出し方も変わってくると思うので、いろいろなことを経験する場を提供できればという思いはあります。

神山 研修について改善してほしい点などはございますか

髙木 特にないです。1日かかる内容の研修を、当社のスケジュールに合わせてぎゅっと圧縮して頂き、無理なお願いを可能にして頂いていていますので助かっています。
本当は皆が一度に集まって研修をやれるのがいいのですけど、事業所もたくさんありますのでそういうわけにもいかなくて、複数回かけてやっていただけるというのは本当にいいと思っています。

神山 丸一日業務から離れて研修のために時間を作れない、同じ店舗から全員参加はできないというような中で複数回かけて実施する方法は、我々のカスタマイズ研修の重要な要素だと思っていますので、お褒めの言葉を頂けてありがたいです。

長橋 ヒューマンエナジーさんの研修はワーク中心のところが強みで押し出されていると思うのですが、時代に合わせてオンライン対応が出来るといいのかな、とは感じますね。改善して欲しいというわけではないのですが、そういう枠組みもあるといいのかなと。やり方次第ではできるのではないかなとも思います。

■成長意欲のある会社へお勧めできるカスタマイズ研修

神山 最後になりますが、弊社の研修を他の会社の方にお勧めするとしたら、どういうタイプの会社へお勧めされたいと思われますか。

髙木 成長意欲がある会社さんなどへお勧めしたいと思いますね。

神山 決まりきったカリキュラムの提供ではなく、何かやりたいことが明確な会社さんがいい、ということでしょうか。

髙木 そうですね。その方がカスタマイズしやすいと思います。こういうことがやりたい、ということがはっきりしている会社さんの方がお勧めしやすいと思います。こんなことで悩んでいる、と悩みが明確なところへお勧めしたいと思います。

神山 本日は貴重なお時間をありがとうございました。

企業研修のことならヒューマンエナジーにお気軽にお問い合わせください

お客さまの目指す組織・求める人材像を把握した上で、経営ビジョンに沿った研修を実施します。お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。

株式会社ヒューマンエナジー
愛知県名古屋市西区名駅1丁目1番17号 名駅ダイヤメイテツビル11F

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【コラム】企業 ガバナンス を機能させる唯一の方法——“リアルな危機感”を浸透させる教育とは?

企業 ガバナンス

ガバナンス

「従業員にルールを教えているのに、現場では守られないのはどうしてか?」
この疑問を持つ人材育成担当者は多いはずです。その答えはシンプルです。
「知っている」と「できる」は違うからです。ルールを学ぶだけでは、人は行動を変えません。どれだけ優れた研修でも、受け身のままでは「 ガバナンス を守る文化」は生まれません。
では、どうすれば ガバナンス は「机上の空論」ではなく「現場で機能する仕組み」になるのか?
その鍵を握るのが、人材育成担当者の役割です。
本稿では、
・ ガバナンス が機能しない本当の理由
・効果的なガバナンス研修のポイント
・研修会社との協働で実現できること

この3つの視点から、人材育成担当者が ガバナンス 浸透のために果たせる役割を整理し、研修を通じて現場にどう働きかけるかを考えます。 ガバナンス は、一部の部署や管理職だけで成り立つものではなく、全社的な取り組みが必要なテーマです。そのため、人材育成担当者としては、「何を伝え、どんな研修を実施すれば現場に響くのか?」を考え、研修会社と協力しながら、効果的な仕組みを作ることが重要になります。
私たち研修会社は、そのプロセスを全力でサポートします。
ぜひ、一緒に「実践的な ガバナンス 教育のあり方」を考えていきましょう。


企業 ガバナンス (コーポレート・ ガバナンス )とは、企業が健全に成長し続けるための仕組みです。
透明性のある経営、不正防止、リスク管理、コンプライアンス徹底 —— どれも、企業の持続的な発展には不可欠な要素です。しかし、ルールがあっても、現場で実践されなければ意味がありません。
例えば、大企業で不祥事が発生した際、その原因は「社内ルールがなかった」わけではなく、「ルールがあっても、それが実践されなかった」ことが原因であるケースがほとんどです。では、なぜガバナンスは実践されないのか?従業員にとって「自分ごと」になっていないためです。
「ルールだから守れ」と押し付けても、人は動きません。しかし、「この判断を誤ると、自分のキャリアも会社の未来も危うくなる」と気づけば、行動が変わります。だからこそ、「研修の内容」「研修のやり方」が重要なのです。


単なる知識のインプットではなく、「もし自分の会社だったら?」と本気で考えさせる研修が必要です。

ケーススタディを活用する
失敗事例:「なぜこの企業は不祥事を防げなかったのか?」
・成功事例:「どのような仕組みが機能し、危機を回避できたのか?」

実際の業務と結びつける
・「自分の部署で同じことが起きたら、どうなるか?」を考えさせる
・「このルールが機能しないと、自分のキャリアにどう影響するか?」を具体的に示す

ガバナンスが問われる場面は、突発的に訪れます。そのとき、考えている余裕はありません。だからこそ、事前に「体験」させておくことが重要です。

ロールプレイ研修の導入
・「部下からハラスメントの相談を受けたら、どう対応するか?」をシミュレーション
・「社内で軽微なルール違反を目撃したとき、見過ごすべきか?」という判断トレーニング

知識を得るだけでは意味がありません。「その場で適切な判断ができるか?」を鍛えることが、人材育成担当者のミッションです。

ガバナンス 研修を効果的なものにするためには、「とりあえず研修を実施する」ではなく、「自社にとって本当に必要な研修は何か?」を明確にすることが重要です。
そのためには、次の3つのステップで「必要な研修内容」を特定します。

  • ステップ1:現場の課題を可視化する
    まずは、「自社の ガバナンス に関する課題」を具体的に把握することから始めます。

現場の声を集める
・従業員や管理職に、「 ガバナンス 上の課題」をヒアリングする
・「 ガバナンス 違反が起こる可能性のある場面」を洗い出す

過去の事例を振り返る
・過去に起こった ガバナンス 違反やコンプライアンス違反のケースを分析
・「なぜ違反が起こったのか?」を深掘りし、組織の課題を特定する

組織のリスクポイントをチェックする
・「どの部署で、どんな問題が起こりやすいか?」を整理する。例えば、「営業部では接待のルールが曖昧」「開発部では情報管理の意識が低い」など
このステップでは、「何が問題なのか?」を明確にすることが目的です。

  • ステップ2:研修の目的を定める
    課題を特定したら、「この研修で何を実現したいのか?」を明確にします。例えば、以下のような視点で整理すると、研修の方向性がクリアになります。

従業員にどんな行動をとってほしいのか?
例:「 ガバナンス 違反を見かけたときに、見過ごさずに行動できるようになってほしい」
例:「リーダーが倫理的な意思決定を適切にできるようになってほしい」

具体的にどんなスキルや知識が必要か?
例:「部下がハラスメントの相談をしたときに、適切に対応するスキル」
例:「不正リスクを察知し、未然に防ぐスキル」

研修の効果をどう測定するか?
例:受講者の行動変容をチェックするための評価指標を考える。
(「研修後に、コンプライアンス違反の内部通報件数が増える」など)

このステップでは、「研修がゴールではなく、現場の行動変容がゴールであること」を明確にすることがポイントです。

  • ステップ3:研修の種類と手法を選ぶ
    目的が明確になったら、それを実現するために「どんな研修が最適か?」を選びます。

研修の種類を決める
・新入社員研修 → 「ガバナンスの基礎」を学ぶ
・管理職研修 → 「意思決定とガバナンスの関係」を深掘りする
・現場向け研修 → 「実際の業務で起こりうるケースをシミュレーション」する

効果的な研修手法を選ぶ
・ケーススタディ研修 → 実例を通じて、リスクを実感させる
・ロールプレイ研修 → 現場での対応を疑似体験し、行動できる状態にする
・シナリオ演習 → 「この場面で、あなたならどうする?」を考えさせる

このステップでは、「目的に合った研修手法を選び、受講者が受け身にならないように設計する」ことが重要です。

研修の方向性が見えたら、研修会社と連携しながら、さらに研修内容をブラッシュアップしていきます。研修会社の役割は「研修を提供すること」ではなく、「組織の ガバナンス を強化するためのパートナーになること」です。

研修会社に相談すべきポイント
・自社の課題に合わせてカスタマイズできるか?
・受講者の主体性を引き出すプログラムになっているか?
・研修後のフォローアップ施策があるか?

研修会社は、単なる「知識を伝える場」ではなく、「現場で実践できる研修を一緒に作るパートナー」としてサポートする存在です。
人材育成担当者は、「必要な研修を明確にし、研修会社と協働しながら、組織に根付く研修を設計する」ことが求められます。

ガバナンス 研修を成功させるためには、次の4つのステップ
ステップ1:現場の課題を可視化する
ステップ2:研修の目的を定める
ステップ3:研修の種類と手法を選ぶ
ステップ4:研修会社と協働し、研修をブラッシュアップする

研修は「やること」が目的ではなく、「従業員の行動を変えること」がゴールです。
そのために、適切な研修を設計し、研修会社と連携しながらブラッシュアップしていくことが重要になります。

ガバナンス を強化し、企業の持続的な成長を支えるためには、他社の成功事例と失敗事例の両方から学ぶことが欠かせません。成功した企業は、どのような施策を講じ、組織に ガバナンス を根付かせたのか。逆に、 ガバナンス が機能せず、不祥事や経営の混乱を招いた企業は、どのような課題を抱えていたのか。
ここでは、 ガバナンス 教育に成功した企業の実践例と、 ガバナンス の欠如がもたらした失敗例を紹介します。

(1)横河電機株式会社
横河電機は、指名諮問委員会を設置し、次期社長や役員の選考と育成を目的とした経営者育成・評価プログラムを策定・運用しています。このプログラムでは、求められる資質や人物像を明確にし、複数の候補者を選定、研修や挑戦的な職務経験を通じて育成・評価を行っています。これにより、ガバナンス体制の強化と経営の透明性向上を実現しています。

(2)アサヒグループホールディングス株式会社
アサヒグループホールディングスは、サステナビリティ戦略を経営の中心に据え、取締役会が経営陣をどのように監督しているかを明確に開示しています。具体的には、取締役会がサステナビリティ戦略をモニタリングするスキルの有無や、報告頻度、報告内容、報酬制度を通じた経営者の評価などを詳細に記載しています。これにより、投資家やステークホルダーに対して透明性の高い情報提供を行い、ガバナンスの実効性を高めています。

(3)武田薬品工業株式会社
武田薬品工業は、サステナビリティに関する考え方及び取組を有価証券報告書に詳細に記載し、非財務情報と財務情報の開示のタイミングを一致させることで、投資家やステークホルダーに対して一貫性のある情報提供を行っています。また、サステナビリティ関連のリスクと機会を識別するためのプロセスを開示し、SASBスタンダードを参照した記載を行うなど、ガバナンス体制の強化に努めています。

(4)清酒製造業におけるガバナンス強化事例
日本政策金融公庫の調査によると、清酒製造業の中小企業では、地域との密接な関係を活かし、地域からの信頼と監視をガバナンスの一環として取り入れています。例えば、地域住民との交流や地元イベントへの参加を通じて、地域社会からのフィードバックを経営に反映させることで、透明性の高い経営を実現しています。これにより、地域からの信頼を得て、持続的な成長を遂げています。

(5)某中小製造業のガバナンス強化事例
ある中小製造業では、経営者が自社のガバナンス体制の脆弱性を認識し、外部の専門家を社外取締役として迎え入れることで、経営の透明性と意思決定の客観性を高めました。さらに、従業員からの意見を積極的に取り入れる仕組みを構築し、内部統制の強化と組織全体の意識改革を推進しました。これにより、取引先や金融機関からの信頼性が向上し、事業の拡大と安定的な成長を実現しました。

【引用・詳細】
経済産業省 「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー2024」https://www.meti.go.jp/press/2024/01/20250114003/20250114003.html?utm_source=chatgpt.com
金融庁 記述情報の開示の好事例集
https://www.fsa.go.jp/news/r6/singi/20250203/01.pdf?utm_source=chatgpt.com
同族中小企業のコーポレートガバナンスと事業承継─清酒製造業の事例─
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/ronbun2111_04.pdf
コーポレートガバナンスと中小企業―中小企業の生産性向上を促す「攻めのガバナンス」
https://shokosoken.or.jp/shokokinyuu/2017/12/201712_4.pdf?utm_source=chatgpt.com

(1)光学機器メーカーにおける損失隠蔽の事例
巨額の損失を隠蔽するために不適切な会計処理が行われていました。この問題は、内部告発者からの情報提供によって発覚し、経営陣が不正に関与していたことが明らかになりました。
問題点:
・経営陣による意図的な不正:損失を長期間にわたって隠蔽し、財務報告を操作していた。
・内部統制の機能不全:不正を防ぐための監視体制が不十分であり、長期間発覚しなかった。
・内部告発まで問題が表面化しなかった: ガバナンス の仕組みが適切に機能しておらず、従業員が声を上げづらい環境があった。
教訓:
・内部通報制度の整備と適切な運用が不可欠:従業員が安心して問題を報告できる環境を整えることが重要。
・経営陣の倫理観と説明責任の強化:トップマネジメントが率先して透明性を確保し、ガバナンスの重要性を社内に浸透させる。
・監査体制の強化:外部監査の役割を強化し、企業の財務状況を適切に監視する仕組みを作る。
この事例は、企業 ガバナンス の欠如が深刻な問題を引き起こし、企業の信頼を大きく損なうことを示しています。適切な ガバナンス の仕組みを構築し、継続的に見直すことが不可欠です。

(2)電機メーカーにおける不正会計の事例
数百億円に及ぶ利益の水増しが行われていたことが明らかになりました。経営陣は利益目標の達成を最優先し、不適切な会計処理を行っていました。しかし、外部監査や社内の報告体制が十分に機能しておらず、不正が長期間発覚しませんでした。
問題点:
・過度な利益目標の設定:現実的ではない業績目標が設定され、経営陣や現場に強いプレッシャーがかかっていた。
・監査体制の不備:外部監査人や取締役会によるチェック機能が十分に機能せず、不正を早期に発見できなかった。
教訓:
・現実的な目標設定:経営陣は、達成可能な目標を設定し、過度なプレッシャーが組織全体に悪影響を与えないよう配慮する必要がある。
・監査体制の強化:外部監査や内部監査の役割を強化し、企業の財務状況を客観的にチェックできる仕組みを構築することが重要。
この事例は、経営陣の判断が企業全体に大きな影響を与えること、そして透明性のある監査体制が不正の抑止に不可欠であることを示しています。適切な ガバナンス のもとで、健全な経営環境を維持することが求められます。

企業ガバナンスは、単なるルールの遵守ではなく、企業の持続的な成長を支え、組織の信頼を築くための基盤です。しかし、その仕組みを整えるだけでは、実際の業務の中で機能するとは限りません。
本記事を通じて見てきたように、 ガバナンス を組織に根付かせるためには、「学びを行動へと変える仕組み」をつくることが不可欠です。そのために、人材育成担当者は重要な役割を担います。
ガバナンスは、「やらされるもの」ではなく、「企業をより強くするための戦略」です。
その意識を組織全体で共有し、実践できるようにすることが、これからの企業の競争力を高める鍵となります。
人材育成の取り組みが、組織の未来を大きく変えていきます。
適切な教育と仕組みを整えることで、 ガバナンス は企業文化として根付き、より健全で強い組織へと成長していくことでしょう。

ヒューマンエナジーの「カスタマイズ研修」では、お客様が抱えている課題をお聞きし、目的や組織や人物像を理解して解決案を提示し、個別に研修を組み立てます。カスタマイズ研修には4つの特徴があります。「ビジョン反映型」「社会の変化に対応」「ワークショップ中心」「ゴールまで支援」の4つです。今回の内容では、特に「ワークショップ中心」のアプローチが、企業ガバナンスの教育において重要な役割を果たします。
ガバナンス教育において最も大切なのは、従業員が単にルールを学ぶのではなく、「自ら考え、適切に行動できる力を身につけること」 です。例えば、コンプライアンス研修で「不正行為は禁止」と伝えても、実際に不正の兆候を目にしたときに適切な行動を取れなければ、ガバナンスは機能しません。そのため、研修では「ワークショップ中心」の手法を取り入れ、参加者が主体的に考え、実践的な学びを得られる環境を整えています。具体的な研修内容や実施タイミングはお客様のニーズに応じて柔軟に対応いたします。企業の個別の課題をお聞きし、最適な研修やソリューションをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。

お客さまの目指す組織・求める人材像を把握した上で、経営ビジョンに沿った研修を実施します。

お客さまのお悩みを伺いながら、VUCA時代に激化する市場競争に対応できる人材と組織を開発します。

受講生同士のコミュニケーションを大切にしながら、互いの考えや気づきを共有することで相互理解を促します。

研修後も伴走し、目指す組織・求める人材像に向き合い続けます。


今回ご紹介した研修の振り返り・評価のサポートや、お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。
企業研修のことならヒューマンエナジーにお気軽にお問い合わせください。

株式会社ヒューマンエナジー
愛知県名古屋市中村区名駅2丁目36番2号 協和ビル604

052-541-5650
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企業研修 研修講師 ヒューマンエナジー堀里恵

株式会社ヒューマンエナジー
人材育成トレーナー、キャリアコンサルタント
堀 里恵(ほり りえ)


【資格】国家資格キャリアコンサルタント、両立支援コーディネーター基礎研修修了

1,000人以上の学生指導経験。就職活動対策講座を通して自信を持って活躍できるキャリアパスを醸成します。エンゲージメント向上研修では目指す組織・求める人材像をヒアリング。お客様と共にプランを作成します。

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【セミナー動画】2/19(水) 2024年に好評だった研修を振り返る ~環境変化に適応した研修内容のご紹介~

【セミナー動画】2024年に好評だった研修を振り返る ~環境変化に適応した研修内容のご紹介~

概要

  • タイトル |2024年に好評だった研修を振り返る 
          ~環境変化に適応した研修内容のご紹介~
  • コンテンツ|
    1.2024年にご好評をいただいた3つの研修
    ①AI時代のキャリア研修:未来を創るスキルと考え方を養う
    ②管理者の人間力を育むリーダーシップ研修:技術力と人間力をバランスよく高める
    ③現場直結型の業務改善研修:具体的な解決策をその場で生み出す
    2.研修の成功ポイント
    3.2025年の展望 未来志向の研修へ

セミナー動画(約35分)

内容・特徴・得られる学び

急速な変化を遂げる社会において、2024年にヒューマンエナジーが実施した研修プログラムは、多くの企業様から高評価をいただきました。
特に注目された3つの研修を中心に、成功事例とそのポイントをご紹介いたします。

また、2025年に向けた人材育成の新たな可能性についてもお話しします。急速に進化するAI技術、価値観の多様化、そして働き方改革、これらの変化に適応し、未来を切り拓いていくためには、単なるスキル習得を超えた「未来志向の研修」が欠かせません。

2024年特に高く評価されたのは、以下の3つの研修です。

  1. AI時代のキャリア研修 ~未来を創るためのスキルと考え方~
  2. 管理者の人間力を育むリーダーシップ研修 ~バランス感覚と具体的スキル~
  3. 現場直結型の業務改善研修 ~その場で生まれる具体的な解決策~

特に、これらの研修に共通するのは、次のような能力です。
• 自ら考え行動する力:変化に対応し、未知の課題にも柔軟に取り組める人材。
• 人と協働する力:多様性を活かし、信頼関係を築きながら成果を出す力。
• 成長を楽しむ力:継続的な学びを通じて、自身と組織を進化させる意欲。
こうした能力を育む未来志向の研修は、単なる知識の詰め込みではなく、現場での実践を伴い、受講者の主体性を引き出す内容である必要があります。本セミナーでは、その具体的な取り組みや事例を通じて、「これからの人材育成」がどのように組織の未来を変えていくかを考えます。AI活用、行動経済学の応用、そして未来志向の研修テーマなど、次の時代を切り拓くためのヒントを本セミナーでお伝えします。

このような方におすすめ

  • 人材育成に課題を感じている企業経営者・管理職の方
  • 社員の成長を組織の成果につなげたい人事担当者の方
  • 働き方改革やAI活用を推進する立場にある管理職の方
  • AI時代に適応する学びや取り組みを模索している方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。