【セミナー動画】8/20(水) 「ONE PIECE」ルフィに見るリーダーシップ理論 ~「仲間がついていく理由」を心理学と理論でひも解く~

【セミナー動画】「ONE PIECE」 ルフィ に見るリーダーシップ理論 ~「仲間がついていく理由」を心理学と理論でひも解く~

概要

  • タイトル |「ONE PIECE」 ルフィ に見るリーダーシップ理論
           ~「仲間がついていく理由」を心理学と理論でひも解く~
  • コンテンツ|
    1.「理想のリーダー像」とは
    2. ルフィのリーダーシップとは
    3. ルフィのリーダーシップを理論で読み解く
    4. 研修事例紹介
    5.Q&A

セミナー動画(約35分)

内容・特徴・得られる学び

「仲間がついていくリーダー」と聞いて、誰を思い浮かべますか?
弊社が実施した30-40代向けリーダーシップ研修で調査をしたところ、「理想のリーダー像」として、アニメ『ワンピース』の主人公・ルフィが最も多く挙げられました。

本セミナーでは、ルフィというフィクションのキャラクターを通じて、現代のリーダーに求められる本質的な力を読み解いていきます。
「なぜルフィに人がついていくのか?」、「部下やチームを動かすには何が必要なのか?」、PM理論やサーバントリーダーシップなど、弊社が実施している研修で紹介しているリーダーシップ理論と紐づけながら、ルフィのリーダーシップが理論的にどう位置付けられるのか、を解説することで、現実の職場にも応用できるヒントを提供します。

このような方におすすめ

  • 若手社員の行動に悩んでいる人事・研修担当の方
  • 若手リーダーや管理職としてチームをまとめたい方
  • 世代間ギャップを乗り越えるための具体的な対応策を学びたい方
  • 管理職研修の改善点を探している方
  • チームビルディングや組織づくりに関心がある方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。

  • 株式会社こころみ 代表取締役
  • 株式会社ウェブリポ 代表取締役
  • 認定NPO法人カタリバ 監事
  • 医療AI推進機構株式会社 監査役
  • 株式会社テレノイドケア 顧問
  • 流通経済大学 非常勤講師
  • 元 株式会社イノダコーヒ 取締役
  • 元 ウイングアーク1st株式会社 監査役
  • 元 株式会社コメダ 取締役

【コラム】 「ワンピース」ルフィに学ぶサーバント・リーダーシップ  ~VUCA時代のリーダーの教科書~

目次

先日、30~40代のチームリーダー・管理職クラスを対象としたリーダーシップ研修を実施しました。事前課題として「あなたが尊敬するリーダー」について質問したところ、意外な結果が明らかになりました。歴史上の偉人や著名な経営者を差し置いて、圧倒的な1位に輝いたのは、なんと漫画「ONE PIECE」の主人公・モンキー・D・ルフィだったのです。
「え、漫画のキャラクターがビジネスリーダーの参考になるの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、研修現場でこれほど名前が挙がるという事実は、ルフィの生き方・仲間との関わり方が、いま職場で求められるリーダー像にフィットしている証拠だといえます。

本稿では、ワンピースの物語を“学びの教材”と位置づけ、ルフィのリーダーシップを紐解きながら、サーバント・リーダーシップとの共通点、そして企業現場での活かし方を考えてみたいと思います。

1)データが示すルフィ人気の実態

今回の研修では、実に20%近い得票を得て、ルフィが圧倒的1位となりました。2位以下は団子状態で、個人名では山本五十六や徳川家康が数名。ジャンルとしてはサッカー・野球の選手や監督が多かったのですが、個人に投票がばらけてしまい、結果としてルフィが圧倒的でした。
 なお、無視できない数で「現在・過去の上司」があったことも挙げたいと思います。これは良い傾向とも言えますし、自分の見える範囲でしかリーダーシップを意識していないとも言えるでしょう。

2)ワンピース世代のリーダーシップ観

この結果の背景には、昨今の新たなリーダー層が「ワンピース世代」であることが挙げられます。1997年に連載が開始されたワンピースは、現在30~40代の管理職が学生時代から社会人初期にかけて熱中した作品です。彼らにとってルフィは、単なる漫画のキャラクターではなく、価値観形成期に影響を受けた「理想のリーダー像」なのです。

3)従来のリーダー観との乖離

興味深いのは、同じ研修で50代以上の参加者に同様の質問をすると、回答の傾向が大きく異なることです。50代以上では「坂本龍馬」「松下幸之助」といった歴史上の人物や実業家が上位を占めます。この世代間の違いは、求められるリーダーシップ像の変化を如実に表しています。

1)ビジネス書としてのワンピース関連書籍の豊富さ

実は、ワンピースをリーダーシップの教材として扱った書籍は驚くほど多く出版されています。代表的なものとして、安田雪氏の『ルフィの仲間力』(17万部突破)や『ルフィと白ひげ 信頼される人の条件』、山内康裕氏らの『「ONE PIECE」に学ぶ最強ビジネスチームの作り方』などがあります。最近では、直接書籍名には出てきませんが、安斎勇樹氏「冒険する組織のつくりかた」で詳しく言及されています。これらの書籍が2011年頃から継続的に出版され続けていることは、単なるブームではなく、実際のビジネス現場でのニーズの高さを物語っています。

<参考書籍>

2)個人ブログレベルの発信が多い理由

興味深いことに、これらのテーマに関する発信の多くは、研修会社や人材育成の専門機関からではなく、個人ブログや書籍という形で行われています。これは「漫画のキャラクターを参考にするのは、リーダーシップ教育として適切ではない」という固定観念が、まだ一部に残っているからかもしれません。

3)固定観念を見直すべき時代の到来

しかし現実のリーダー層がルフィを理想像として挙げている以上、この考え方自体を見直す必要があります。むしろ、実際のビジネス現場では理想像として定着しつつあるものとして、積極的に受け入れるべき段階に来ているのではないでしょうか。
実際に、リーダーシップ理論として挙げられている特徴と、ルフィの行動は驚くほど一致している点が多く、また実例(?)に基づいているため、学習教材としても秀逸です。さらに、現在では坂本龍馬の実績よりもルフィの実績のほうが万人に知られているという側面もあり、認識の共有がしやすいのも現実です。したがって、経営層・人事担当こそ、ルフィのリーダーシップを学ぶ必要があると考えます。

①ビジョンを示す

ルフィの最大の特徴は、「海賊王になる」という明確で一貫したビジョンを持ち、それを周囲に示し続けることです。彼のビジョンは単なる個人的な野望ではなく、仲間それぞれの夢の実現とも密接に結びついています。現代の組織においても、リーダーが示すビジョンが個人の成長と組織の目標を両立させるものであることの重要性を、ルフィは体現しています。

②仲間を助け、自らも死地に飛び込む

ルフィは仲間が危険にさらされると、躊躇なく自分の身を危険にさらしてでも助けに向かいます。アラバスタ編でのビビとの別れ、エニエス・ロビー編でのロビン救出など、数々の場面で「仲間のためなら命をかける」姿勢を示しています。これは現代のリーダーシップ論で重視される「サーバント精神」そのものです。

③ 仲間を信じて任せる(自分の限界を知る)

ルフィは自分ができないことを素直に認め、それぞれの専門分野については仲間に完全に任せます。航海術はナミに、医療はチョッパーに、料理はサンジに。この「適材適所」と「権限委譲」の徹底は、現代組織における効率的なチームマネジメントの理想形です。

④仲間の自己実現を支援

麦わらの一味の各メンバーには、それぞれ個人的な夢があります。ルフィはその夢の実現を全力でサポートし、時には自分の目標よりも仲間の夢を優先することもあります。これは現代の人材マネジメントで重視される「個人のキャリア開発支援」と完全に一致する考え方です。

1)サーバント・リーダーシップとは

サーバント・リーダーシップは、1970年にロバート・グリーンリーフによって提唱された概念で、「リーダーはまず仕える人(サーバント)であり、その後でリーダーになる」という考え方です。従来の権力型リーダーシップとは対照的に、部下の成長と幸福を最優先に考え、組織全体の利益につなげるアプローチです。

特に最近のリーダーシップ研修では、「今まで自分は昭和・平成型の上から/見て覚えろ的なリーダーシップしか見ていない。自分が管理職になっても、どういうリーダー像を示せばよいかわからない」という新しいリーダーに対して、サーバント・リーダーシップの概念は非常に好評です。コンプライアンスや自己判断が現場に求められる、まさに現代向きのリーダー像のモデルといえます。

2)10の特性との一致度

グリーンリーフが示したサーバント・リーダーの10の特性を見ると、ルフィのリーダーシップとの類似点は驚くほど多いことがわかります:

<グリーンリーフの示した10の特性とルフィの行動
①傾聴(Listening)      :ルフィは仲間の悩みや想いを真剣に聞く
②共感(Empathy)      :相手の立場に立って物事を考える
③癒し(Healing)        :傷ついた仲間を癒し、立ち直らせる
④気づき(Awareness)    :状況を的確に把握する直感力
⑤説得
(Persuasion)     :権力ではなく人柄で人を動かす
⑥概念化(Conceptualization) :大きな夢・ビジョンを描く
⑦先見力(Foresight)     :未来を見据えた判断力
⑧執事役(Stewardship)    :仲間の成長に責任を持つ
⑨人々の成長への関与(Commitment to the growth of people) :個人の夢の実現を支援
⑩コミュニティづくり(Building community)         :強い絆で結ばれた組織作り

上記の表から読み取れる重要なポイント>

  1. 感情への配慮:一貫して常に相手の感情を重視し、心に寄り添う姿勢
  2. 個人の尊重 :各メンバーの個性や夢を尊重し、画一的な管理ではなく個別対応を徹底
  3. 信頼関係  :権力ではなく信頼と魅力で人を動かす、現代的なリーダーシップスタイル
  4. 長期的視点 :目先の利益よりも、仲間の成長や組織の長期的な発展を重視する姿勢

3)なぜルフィ型リーダーシップが支持されるのか

現代のビジネス環境は、VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)時代と呼ばれ、従来の指示命令型リーダーシップでは対応が困難な状況が増えています。こうした環境下では、メンバー一人ひとりの創造性と主体性を引き出すサーバント・リーダーシップがより有効であり、ルフィのリーダーシップがまさにその理想形を示しているのです。

このように、ルフィのリーダーシップ像は高度に洗練された、論理的な整合性もあることがお分かりいただけたと思います。かつ、現代の組織のおいて非常に実践的でもあります。一部繰り返しになりますが、特に現在の組織で有用なポイントして以下が挙げられます。

1)ビジョン共有の実践方法

ルフィが「海賊王になる」という夢を語り続けるように、現代のリーダーも自分のビジョンを繰り返し語る必要があります。ただし重要なのは、そのビジョンが部下個人の成長や目標とどう結びつくかを明確に示すことです。定期的な1on1ミーティングや全体会議において、組織のビジョンと個人の目標の関連性を継続的に確認しましょう。

2)権限委譲と信頼関係の構築

ルフィが各分野の専門家に完全に任せるように、現代のリーダーも部下の専門性を信頼し、適切な権限委譲を行うことが重要です。マイクロマネジメントを避け、結果に対する責任は取りつつも、プロセスについては部下の判断を尊重する姿勢が求められます。

3)部下のキャリア開発支援

麦わらの一味のメンバーがそれぞれの夢に向かって成長するように、部下一人ひとりのキャリア目標を把握し、その実現を支援することが重要です。時には組織の短期的な利益よりも、部下の長期的な成長を優先する判断も必要になるでしょう。

ルフィのリーダーシップは、サーバント・リーダーシップの要件を満たしつつ、仲間の自己実現を軸にチームを前進させる「令和型リーダー像」の一つです。現代のリーダーシップは「支配」から「支援」へ、「指示」から「共感」へと変化しています。ルフィが示すサーバント・リーダーシップの理想像を、固定観念にとらわれることなく受け入れ、新時代のリーダー育成に活かしていくことが、組織の持続的な成長につながるのです。

※ただし、ルフィのリーダーシップを現実の組織で実践する際は、一点注意が必要です。漫画の中でルフィは時として部下(仲間)に物理的な制裁を加えることがありますが、これは現実のビジネス現場では完全にNGです。コンプライアンスについては重々お気をつけください。


※弊社では、本稿で触れた「サーバント・リーダーシップ」や「ルフィ型リーダーシップ」を体系的に学べる研修プログラムを提供しております。現代のリーダー層の価値観に合致した効果的な人材育成にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

また、上記内容の無料セミナーを2025年8月19日(水)18時~実施しておりますので、是非ご視聴ください。

ヒューマンエナジーの「カスタマイズ研修」では、お客様が抱えている課題をお聞きし、目的や組織や人物像を理解して解決案を提示し、個別に研修を組み立てます。カスタマイズ研修には4つの特徴があります。「ビジョン反映型」「社会の変化に対応」「ワークショップ中心」「ゴールまで支援」の4つです。特に 「ゴールまで支援」 の観点から、研修後のフォローアップ施策まで一貫してサポートします。受講者が学んだことを 実務に活かし、確実に行動変容につなげるために、研修設計の段階からフォロー体制を組み込むことを重視しています。具体的には、研修後の事後課題、フォローアップ研修の設計を含めたフォロー施策を提案し、受講者が学びを継続できる環境を整えます。また、単なる知識の習得で終わらせず、「実践し、定着させる」ことを目的としたアクションプランを策定し、職場で活用できる仕組みを構築します。
さらに、研修効果を最大化するためには、受講者本人だけでなく、上司や人事、経営層の関与も欠かせません。そのため、組織全体で研修の成果を支える仕組みとして、上司との1on1の導入や、研修の目的を経営層と共有する取り組みもご提案しています。研修の「やりっぱなし」を防ぎ、ゴールまで伴走することで、確実な成果へとつなげます。
具体的な研修内容や実施タイミングはお客様のニーズに応じて柔軟に対応いたします。企業の個別の課題をお聞きし、最適な研修やソリューションをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。

本ブログの著作権は執筆担当者名の表示の有無にかかわらず当社に帰属しております。

お客さまの目指す組織・求める人材像を把握した上で、経営ビジョンに沿った研修を実施します。

お客さまのお悩みを伺いながら、VUCA時代に激化する市場競争に対応できる人材と組織を開発します。

受講生同士のコミュニケーションを大切にしながら、互いの考えや気づきを共有することで相互理解を促します。

研修後も伴走し、目指す組織・求める人材像に向き合い続けます。


今回ご紹介した研修の振り返り・評価のサポートや、お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。
企業研修のことならヒューマンエナジーにお気軽にお問い合わせください。

株式会社ヒューマンエナジー
愛知県名古屋市西区名駅1丁目1番17号名駅ダイヤメイテツビル11階

052-541-5650
お急ぎの方はお電話ください(平日9:00~18:00)

株式会社ヒューマンエナジー 代表取締役 神山 晃男  
ディープリスニングの他、以下のような様々な企業での実務的な経営経験も活かし、経営改善・組織改革から現場の業務効率化まで幅広く、お客様の目的にあわせた研修プログラムをご提供します。

・株式会社こころみ 代表取締役
・株式会社ウェブリポ 代表取締役
<外部役員・他>
・株式会社イノダコーヒ 取締役
・NPO法人カタリバ 監事
・医療AI推進機構株式会社 監査役
・株式会社テレノイドケア 顧問
・流通経済大学 非常勤講師

本ブログの著作権は執筆担当者名の表示の有無にかかわらず当社に帰属しております。

【セミナー動画】7/16(水) 若手が休みがち、その時どう動く? ~初動対応と根本解決で乗り越える世代間ギャップ~

【セミナー動画】若手が休みがち、その時どう動く? ~初動対応と根本解決で乗り越える世代間ギャップ~

概要

  • タイトル |若手が休みがち、その時どう動く?
          ~初動対応と根本解決で乗り越える世代間ギャップ~
  • コンテンツ|
    1.本当に「 若手は休みがち 」なのか?
    2.世代間ギャップを埋める:休みがちな行動の背景
    3.初動対応:測る→共感→フォロー
    4.根本解決:研修の再構築と仕組化の工夫
    5.研修実例紹介
    6.Q&A

セミナー動画(約35分)

内容・特徴・得られる学び

近年、若手社員が休みがちな問題に直面している企業が増えています。週1回以上休む若手社員に対してどのようにアプローチすべきか分からないという声や、コンプライアンス重視の流れの中で強く注意ができないなど、若手社員の行動原理とともに、打つべき対応策がわからないという悩みが多く寄せられています。

本セミナーでは、時代の変化によって「休む」という軸を元に働く意識がどう変化しているのかを紐解きます。そのうえで実際に休みがちな社員に対して「初動対応」と「根本解決」の両方を取り入れた実践的な対応策を紹介します。コンプライアンス強化や転職市場の影響など、企業をとりまく現在の状況をふまえた上で、現実的に解決可能な方法をレクチャーします。
現場で直面している課題に対して、即実践可能な対応策を学びたい方にとって、役立つ内容です。。

このような方におすすめ

  • 管理職研修の見直しに課題を感じている人事・研修担当の方
  • 成果と育成の両立に悩むプレイングマネジャーを支援したい方
  • 「管理職が部下を育てられない」と感じている方
  • 研修が現場で活かされていないと感じている方
  • 組織変革を行いたいと考えている人事・管理職の方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。


【無料セミナーご案内】8/20(水) 「ワンピース」 ルフィ に見る リーダーシップ理論 「仲間がついていく理由」を心理学と理論でひも解く

【無料セミナーご案内】「ワンピース」 ルフィ に見る リーダーシップ理論  「仲間がついていく理由」を心理学と理論でひも解く

無料セミナー 概要

  • タイトル| 「ワンピース」 ルフィ に見る リーダーシップ理論
         「仲間がついていく理由」を心理学と理論でひも解く
  • 開催日時| 2025年8月20日 (水) 18:00 ~ 18:40(17:45~入室可能)
  • 参加費 | 無料
  • 視聴方法| Zoomオンライン配信
  • 申込方法| 下記セミナー詳細またはお申込みボタンから参加予約をお願いいたします

ご予約は、セミナー詳細画面の下部に表示されるボタン「チケットを申し込む」から必要事項を入力ください。送られてきたメールから、当日の「イベント参加」が可能です。

内容・特徴・得られる学び

「仲間がついていくリーダー」と聞いて、誰を思い浮かべますか?
弊社が実施した30-40代向けリーダーシップで調査をしたところ、「理想のリーダー像」として、アニメ『ワンピース』の主人公・ルフィが最も多く挙げられました。

本セミナーでは、ルフィというフィクションのキャラクターを通じて、現代のリーダーに求められる本質的な力を読み解いていきます。
「なぜルフィに人がついていくのか?」
「部下やチームを動かすには何が必要なのか?」
PM理論やサーバントリーダーシップなど、弊社が実施している研修で紹介しているリーダーシップ理論と紐づけながら、ルフィのリーダーシップが理論的にどう位置付けられるのか、を解説することで、現実の職場にも応用できるヒントを提供します。

<レジュメ>
1.「理想のリーダー像」
2.ルフィのリーダーシップとは
3.ルフィのリーダーシップを理論で読み解く
4.研修事例紹介:「理想のリーダー像」に基づくディスカッション

質疑応答 受講の皆様からのご質問に、その場でお答えします

このような方におすすめ

・若手社員の行動に悩んでいる人事・研修担当の方
・若手リーダーや管理職としてチームをまとめたい方
・世代間ギャップを乗り越えるための具体的な対応策を学びたい方
・管理職研修の改善点を探している方
・チームビルディングや組織づくりに関心がある方

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経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。

株式会社こころみ 代表取締役
株式会社ウェブリポ 代表取締役
<外部役員・他>
株式会社イノダコーヒ 取締役
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【コラム】 若手が休みがち 、その時どう動く? ~初動対応と根本解決で乗り越える世代間ギャップ~

目次

新入社員たちもそろそろ職場に慣れてきた頃かと思っていた矢先、「 若手が休みがち 」、「毎回、体調不良と言うけれど、普段は元気そうに見える」、「注意したいけれど、ハラスメントと誤解されるのが怖くて踏み込めない」、そんな声を、人事や現場リーダーの方々からよく耳にします。

かつてのように「新人が休むなんてあり得ない」と一喝するような時代ではありませんし、放置すれば別の問題に発展することもある――そのはざまで、どう対応すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。難しいのは、背景にある価値観や事情は人それぞれであり、一律の正解がないということ。だからこそ、感情的にならず、冷静かつ柔軟に向き合う姿勢が求められています。

本稿では、「 若手が休みがち 」と言われるが実態はどうなのか、背景にある環境要因をひも解きながら、現場での初動対応から長期フォローの対応策を整理していきます。

1)「休みがち」とは、

一般的な休暇制度(年次有給や病欠など)を超えて欠勤をしたり、繰り返しの休暇取得、突発的な自己都合での休みが続く場合などに言われます。特に新入社員の場合、有給休暇の付与前(入社半年未満)に欠勤が重なると、たまたま体調不良だったか、それ以外の背景があるのか、対応を検討する必要が出てきます。

2)休む理由のTOPは体調不良

エン・ジャパンの調査「遅刻・欠勤の伝え方調査(2024年)」では、アルバイトではありますが「直近1年で遅刻・欠勤経験がある」と答えた若手層が77%にのぼりました。そして欠勤理由の最多が「体調不良」であること、また休むときの連絡手段は電話とともにLINEが多くをしめており、コミュニケーションスタイルの変化も浮き彫りになっています。

これらの数字が示すのは、働く現場において「急に体調不良で休む=例外」だった時代は終わり、体調不良で休むことは一般化しており、「意識のハードル」は下がっていることが伺えます。

『エンバイト』ユーザー1100人に聞いた「遅刻・欠勤の伝え方」調査ー『エンバイト』ユーザーアンケートー 2024年

3)隠れがまん派も一定数いる

その一方で、隠れがまん派が多数いるのも事実です。月刊総務「働くことと不調に関する意識調査(2024年 ツムラ調査)」によると、社会人歴3~5年目の20歳代・30歳代男女1000人を対象に調査した結果、約6割の社員が「4月は体調不良を我慢しがち」と回答し、そして3人に1人が入社3ヶ月以内に体調を崩した経験があると答えています。つまり、3年以上の安定した継続勤務をしている社員でも、一定数は入社後に不調を感じていたことが明確になりました。また海外事例にはなりますがデロイト社の「2024 Gen Z & Millennial Survey」によれば、Z世代の 40% が「常にストレスを感じる」と回答していることも明らかになっています。

これらによって入社後の欠勤の裏には「本当に体調が悪い」、「無理をしていた」というケースも多く、有給が付与される前であったとしても、休むことを単なる“甘え”と一括りにするのは危険だということもわかります。

月刊総務オンライン編集部 2024年03月
新入社員の「隠れがまん」に要注意 「甘え」とせずに相談できる環境が定着アップ(ツムラ調査)

さらに、厚生労働省の調査によると、13.5%の事業所で「メンタルヘルス不調により1カ月以上休業した労働者」が存在しており、その多くが20代でした。短期的な欠勤が放置され、やがて長期休職につながるリスクも見逃せません。

厚生労働省 令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)の概況

このように、“ 若手が休みがち ”という印象は、休むことへの意識のバードルが下がっている心理面の他、実際に1/3は体調不良を起こしていることや、どの企業においても休みがちな社員が一定数は発生しうる状況にあるなどの現実が絡み合っており、決して数が多いわけではないが、従来に比べると増えていることが伺えます。ここから、不調の理由が「甘え」なのか「サイン」なのか、冷静に見極める視点が今の管理職や人事には求められています。

新入社員が社会人生活に慣れていない段階で欠勤する可能性が従来よりも高まっている事実は、ある程度ご理解いただけたかと思います。一方で「簡単に休む癖をつけてほしくない」と考える職場側の思いも理解できます。ただし、今の若手と先輩世代とでは環境や価値観が大きく異なっており、過去の基準だけで接することは問題の本質や解決策を見誤る恐れがあります。ここでは、休みに対する世代間の認識の違いを背景別に整理します。

メンタル負荷の増大

前述の調査結果における「隠れがまん」のように、4月という環境変化が大きい時期に適応を求められ、ストレスを抱えがちな実態が表れています。その他、海外においてもデロイト社の「2024 Gen Z & Millennial Survey」によれば、Z世代の 40% が「常にストレスを感じる」と回答していることも明らかになっています。

複雑化した社会においてストレスの要因は一概には語れませんが、新人の環境に注目してみると、コミュニケーション摩擦への免疫不足、業務の複雑化やスピード感への追従の難しさ、顧客や上司の指示に従う必要からの精神的な負荷の高まりなどが挙げられます。従来よりも安全に守られて育ち社会に出るため、この段階での環境変化が先輩達の時代よりも大きなギャップや戸惑いになっていると考えられます。

② 育った環境による教育方針の違い

上司世代は、学校時代の皆勤賞や、欠勤での評価低下やボーナス減など「実害」があった時代を経てきたこともあり、「休む=評価が下がる」という認識が高く、「無理してでも出社する」ことが常識でした。

一方若手は、学校教育でも「無理をしない」「体調管理が最優先」という方針で育っています。またコロナ禍や過労死が取りだたされたことも絡み、ライフが頭にくるライフ・ワークバランス、健康優先、多様性重視の価値観が高まっています。そのため主体的に休むことが自己管理の現れであり「自分を守る当然の行為」と考える傾向にあります。

団体行動への配慮の希薄化

Z世代は学生時代から自由度の高い環境で育ち、「休む=当然の選択」という意識が形成されています。大学の出席自由化やアルバイトの柔軟性、コロナ禍のオンライン授業などが背景です。

また、地域活動や部活動、兄弟・親戚関係など集団生活の経験が従来よりも乏しく、自分の欠勤が周囲に与える影響を想像しにくい傾向があります。加えて、SNSなどの非対面・非同期コミュニケーションに慣れていることから、相談や事前連絡が希薄になりがちです。

④企業文化と社会環境の変化

2025年4月の有効求人倍率は1.26倍と依然売り手市場が続き、若手にとって「辞めても次がある」という離職に対する危機感の希薄さは先輩世代のそれとは異なるでしょう。このような採用競争の激化やハラスメント対策が進む中、多くの企業が「休みやすさ」や「心理的安全性」など「働きやすさ」における企業文化の改善に努め、アピールをしています。これにより、求職者側も「休みやすい職場か」「メンタル不調への理解があるか」を企業選択時に重視するようになっています。これらの影響の結果、現場でもし問題になるような休み方をしたとしても注意される機会が減り、社会人になっても休みに対する心理的ハードルはさほど高まらないと考えられます。

休みがちな若手社員への初動対応は、感情的にならず、戦略的にアプローチすることが重要です。

① 事実確認を最優先する
まず、「休みがち」という状況を客観的に把握することから始めます。感覚的な判断ではなく、具体的な数字で現状を整理します。この事実確認により、問題の深刻度と対応の緊急性を正しく判断できます。

  • 過去3ヶ月の欠勤日数と理由の記録
  • 欠勤パターンの分析(特定の曜日、時期、業務内容との関連性)
  • 他のメンバーとの比較データ
  • 業務への影響度の測定

② 個別面談による背景理解
事実が整理できたら、感情的にならず、冷静に個別面談を実施します。この時重要なのは、「叱責」ではなく「理解」を目的とすることです。面談では以下の点を確認します。

  • 体調面での問題の有無
  • プライベートでの変化や課題
  • 業務内容や職場環境への不安や不満
  • キャリアや将来への考え方

現在のコンプライアンス環境下では、従来の指導方法では効果が期待できません。新しいアプローチが必要です。

① 「影響の見える化」による気づき促進
直接的な叱責ではなく、本人の行動が周囲に与える影響を「見える化」することで、自主的な気づきを促します。

  • チーム全体の業務スケジュールの共有
    個人の欠勤がプロジェクトに与える影響を可視化
  • 同僚へのインタビュー結果の共有
    周囲の状況を(匿名で)フィードバックし、理解してもらう
  • 顧客への影響の共有
    実際に影響があった場合は、具体的な事例を共有する

② 段階的な目標設定とフォローアップ
一度に大きな変化を求めるのではなく、段階的な改善目標を設定します。
これらの各種施策については、個別対応が重要となりますので、都度、上長による判断と設計が必要となります。重要なことは以下です。

  • 定量的・期限のある目標を決める
     「いつまでに当日連絡の欠勤をなくす」などの目標を決めましょう。こういった取り組みは、期限を決めないといつまでも現状を追認してしまうことになります。
  • 目標は流動的なものだと認識する
    一方で、人間の気持ちが関連するこうした問題は、目標をとにかく守らせることが重要ではありません。むしろ目標を守らせようとするあまりプレッシャーが強まってしまい、会社に対してのロイヤリティが下がってしまうことも十分に考えられます。定期的な面談を行い、目標の見直しも柔軟に行いましょう。

初動対応では、必ず記録を残し、継続的なモニタリング体制を構築します。特に、管理者もこうしたケースの場合は「印象」でものを見がちです。見た目の態度や、最初の印象に左右され、欠勤率が改善していても気づかないケースなどもありますので、記録を作っておくことが非常に重要です。これらがいざという時の根本的な解決策を検討する際の重要な判断材料となります。

① 面談記録の作成

  • 面談日時と参加者
  • 話し合った内容と本人の反応
  • 設定した目標と期限
  • 次回面談の予定

② 行動変化の記録

  • 欠勤頻度の変化
  • 勤務態度の改善状況
  • 同僚との関係性の変化
  • 業務パフォーマンスの推移

1)研修によるアプローチ

研修によるアプローチにおいては、若手に対するものと、リーダー管理職向けに対するもの、双方が重要となります。若手には「ルールだから」「当然やるべきことだから」という姿勢ではなく、「チームワークのある状態がなぜ望ましいのか」「会社に対するコミットメントが高い状態とはどういう状況か」をイメージできるような研修が望ましいです。結果として、前向きに出社をしたいと思い、やむを得ず出社できないときは率直に伝えられる関係性を目指します。

2)仕組化によるアプローチ

仕組化による工夫とは、研修以外の日常業務の場において、早く問題を認識し、また若手が悩みを持った際に相談できる体制を作ることです。1on1の仕組みは導入されているが形骸化している、手ごたえを感じられない企業などは、いったん内容を見直し、改善を図ることが有効な手立てになる場合があります。また評価システムやコミュニケーションシステムを変えることで、心理的安全性を高めることも中長期的に非常に重要な打ち手といえるでしょう。

  • 数字で現状を把握する(1/3は体調不良、長欠13.5%など)
  • 背景を多面的に読み、世代間ギャップを埋める(メンタル・教育環境・市場
  • 初動対応:「測る→共有→フォロー」
  • 根本解決:教育と制度を同時にアップデート

若手が休みがち なのは“甘え”ではなく、組織設計のアップデートを迫るサインです。「休む」を責めるのではなく、「戻って来やすい仕組み」を創る──これが世代間ギャップを埋める最大の近道です。


※本稿で触れた施策を体系立てて学べる公開セミナーを開催しております。
 是非、2025/7/16(水)無料オンラインセミナーにお申込み・ご視聴ください。

ヒューマンエナジーの「カスタマイズ研修」では、お客様が抱えている課題をお聞きし、目的や組織や人物像を理解して解決案を提示し、個別に研修を組み立てます。カスタマイズ研修には4つの特徴があります。「ビジョン反映型」「社会の変化に対応」「ワークショップ中心」「ゴールまで支援」の4つです。特に 「ゴールまで支援」 の観点から、研修後のフォローアップ施策まで一貫してサポートします。受講者が学んだことを 実務に活かし、確実に行動変容につなげるために、研修設計の段階からフォロー体制を組み込むことを重視しています。具体的には、研修後の事後課題、フォローアップ研修の設計を含めたフォロー施策を提案し、受講者が学びを継続できる環境を整えます。また、単なる知識の習得で終わらせず、「実践し、定着させる」ことを目的としたアクションプランを策定し、職場で活用できる仕組みを構築します。
さらに、研修効果を最大化するためには、受講者本人だけでなく、上司や人事、経営層の関与も欠かせません。そのため、組織全体で研修の成果を支える仕組みとして、上司との1on1の導入や、研修の目的を経営層と共有する取り組みもご提案しています。研修の「やりっぱなし」を防ぎ、ゴールまで伴走することで、確実な成果へとつなげます。
具体的な研修内容や実施タイミングはお客様のニーズに応じて柔軟に対応いたします。企業の個別の課題をお聞きし、最適な研修やソリューションをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。

本ブログの著作権は執筆担当者名の表示の有無にかかわらず当社に帰属しております。

お客さまの目指す組織・求める人材像を把握した上で、経営ビジョンに沿った研修を実施します。

お客さまのお悩みを伺いながら、VUCA時代に激化する市場競争に対応できる人材と組織を開発します。

受講生同士のコミュニケーションを大切にしながら、互いの考えや気づきを共有することで相互理解を促します。

研修後も伴走し、目指す組織・求める人材像に向き合い続けます。


今回ご紹介した研修の振り返り・評価のサポートや、お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。
企業研修のことならヒューマンエナジーにお気軽にお問い合わせください。

株式会社ヒューマンエナジー
愛知県名古屋市西区名駅1丁目1番17号名駅ダイヤメイテツビル11階

052-541-5650
お急ぎの方はお電話ください(平日9:00~18:00)

代表取締役 神山 晃男  株式会社ヒューマンエナジー
ディープリスニングの他、以下のような様々な企業での実務的な経営経験も活かし、経営改善・組織改革から現場の業務効率化まで幅広く、お客様の目的にあわせた研修プログラムをご提供します。

・株式会社こころみ 代表取締役
・株式会社ウェブリポ 代表取締役
<外部役員・他>
・株式会社イノダコーヒ 取締役
・NPO法人カタリバ 監事
・医療AI推進機構株式会社 監査役
・株式会社テレノイドケア 顧問
・流通経済大学 非常勤講師

本ブログの著作権は執筆担当者名の表示の有無にかかわらず当社に帰属しております。

【セミナー動画】6/16(月) プレイングマネジャーを救え! 成果と育成を両立させるリーダー研修

【セミナー動画】プレイングマネジャーを救え!成果と育成を両立させるリーダー研修

概要

  • タイトル |プレイングマネジャーを救え!成果と育成を両立させるリーダー研修
  • コンテンツ|
    1.プレイングマネジャーが苦しむ構造的原因
    2.プレイングとマネジメントの最適バランスとは?
    3.育成視点をもったマネジメントへ

      1)経営の仕組みでできること
      2)業務面の工夫
      3)管理職研修の再設計ポイント
    4.実例紹介:プレイングマネジャーを変えた研修設計

セミナー動画(約35分)

内容・特徴・得られる学び

プレイングマネジャーとして、成果も出しつつチームも育てよ――そんな重圧に、現場の管理職はいまも悩まされています。
特に近年、「プレイングマネジャーの限界」が組織力低下の要因として顕在化してきました。
一方で、人事・研修担当者の立場からすると、「どのような支援が有効なのか」が見えづらく、対応に悩むケースも少なくありません。

本セミナーでは、プレイングマネジャーが抱える構造的な課題を整理し、
• 何を手放し、何に集中すべきか
• 組織としてどう支援できるのか
を明確にしたうえで、即実践できる研修設計・マネジメントの視点をご紹介します。人材育成のボトルネックが“管理職”にあると感じている企業こそ、研修のあり方を見直すチャンスです。

このような方におすすめ

  • 管理職研修の見直しに課題を感じている人事・研修担当の方
  • 成果と育成の両立に悩むプレイングマネジャーを支援したい方
  • 「管理職が部下を育てられない」と感じている方
  • 研修が現場で活かされていないと感じている方
  • 組織変革を行いたいと考えている人事・管理職の方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。


【無料セミナーご案内】7/16(水) 若手が休みがち、その時どう動く? 初動対応と根本解決で乗り越える 世代間ギャップ

【無料セミナーご案内】若手が休みがち、その時どう動く? 初動対応と根本解決で乗り越える 世代間ギャップ

無料セミナー 概要

  • タイトル| 若手が休みがち その時どう動く? 
          初動対応と根本解決で乗り越える 世代間ギャップ
  • 開催日時| 2025年7月16日 (水) 18:00 ~ 18:40(17:45~入室可能)
  • 参加費 | 無料
  • 視聴方法| Zoomオンライン配信
  • 申込方法| 下記セミナー詳細またはお申込みボタンから参加予約をお願いいたします

ご予約は、セミナー詳細画面の下部に表示されるボタン「チケットを申し込む」から必要事項を入力ください。送られてきたメールから、当日の「イベント参加」が可能です。

内容・特徴・得られる学び

近年、若手社員が休みがちな問題に直面している企業が増えています。週1回以上休む若手社員に対してどのようにアプローチすべきか分からないという声や、コンプライアンス重視の流れの中で強く注意ができないなど、 若手社員の行動原理とともに打つべき対応策がわからないという悩みが多く寄せられています。

本セミナーでは、時代の変化によって「休む」という軸を元に、若者の働く意識がどう変化しているのかを紐解きます。そのうえで実際に休みがちな社員に対して「初動対応」と「根本解決」の両方を取り入れた実践的な対応策を紹介します。コンプライアンス強化や転職市場の影響など、企業をとりまく現在の状況をふまえた上で、現実的に解決可能な方法をレクチャーします。

現場で直面している課題に対して、即実践可能な対応策を学びたい方にとって、役立つ内容をお届けいたします。

<レジュメ>
1.若手社員は本当に休みがちなのか
2.若手社員の休みがちな行動の背景
3.初動対応:最初に取るべきアクション
4.根本的な解決策
5.実例紹介

質疑応答 受講の皆様からのご質問に、その場でお答えします

このような方におすすめ

・若手社員の行動に悩んでいる人事・研修担当の方
・部下の休みがちな行動にどのように対応すべきか悩んでいる現場リーダーや上司の方
・世代間ギャップを乗り越えるための具体的な対応策を学びたい方
・新人研修やフォローアップ研修の改善点を探している方
・若手社員の育成やメンタルサポートに関心がある方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。

株式会社こころみ 代表取締役
株式会社ウェブリポ 代表取締役
<外部役員・他>
株式会社イノダコーヒ 取締役
NPO法人カタリバ 監事 
医療AI推進機構株式会社 監査役
株式会社テレノイドケア 顧問
流通経済大学 非常勤講師

無料セミナー お申込み


【コラム】 プレイングマネジャー を救え!成果と育成を両立させる方法とは

 プレイングマネジャー の悩み

目次

現代の企業組織において「 プレイングマネジャー (プレイヤーとマネジャーを兼任する管理職)」は、もはや当たり前と言ってよい存在です。産業能率大学が実施した「上場企業の課長に関する実態調査」によると、上場企業の課長の実に98.5%が プレイングマネジャー であり、加重平均の算出ではプレイング業務は49.1%に達しています。この調査では、プレイヤーとしての役割が全くない課長はわずか1.5%しかおらず、ほとんどの課長がプレイヤー業務とマネジメント業務を両方担っていることが明らかになりました。

また、リクルートワークス研究所の調査でも同様の傾向が見られており、87.3%のマネジャーがプレイング業務を行っていると回答しています。さらに驚くべきことに、約3割のマネジャーがプレイング業務に自身の仕事時間の50%以上を費やしている実態が浮き彫りになりました。

管理職に昇進すると、これまでのように自分の業務だけに集中するわけにはいきません。プレイヤーとしての実務に加えて、部下の育成やチーム全体のマネジメント、さらに部署全体の目標達成に責任を持つことになります。加えて、経営層からは、成果や言動に対するプレッシャーはこれまで以上に大きくなります。

多くの管理職はこうした「責任の重さ」や「業務量の多さ」の中で、日常的に多忙で余裕のない状態にあるため、部下の支援や組織運営に手をかけたくても、自分の業務で手一杯になってしまう管理職も少なくありません。

また、時間的な拘束も見逃せないポイントです。管理職になると業務の幅が広がる分、働く時間も長くなりがちです。しかし、その分の報酬が見合っているとは限らず、むしろ報酬面での“逆転現象”が生じることもあります。役職手当が支給される代わりに、残業代がカットされる企業も多く、業務量が多すぎると、手当が実質的に割に合わないというケースが見られます。

このように、「責任は増えるのに報酬はあまり変わらない」「業務量は増すのに見返りが少ない」という実態があると、管理職自身のモチベーションが下がりやすくなります。また、そうした現状を見た若手社員は「管理職になりたくない」と感じるのも自然な流れです。その結果として、管理職候補が育たず、今いる管理職に業務と責任が一層集中するという、悪循環が生まれています。

深刻なのは、「人材不足」と「自分の業務量の増加」が、同時進行で管理職を追い込んでいる点です。この二つの要因が大きな負担となり、現場をさらに疲弊させる構造が続いています。

 プレイングマネジャー の悩み 管理職になりたいか
出典:パーソルホールディングス株式会社 管理職になりたくない社員がなぜ増えるのか|原因と対策を解説 より

さらに深刻な問題として、管理職を目指したいと考える社員が減少していることが挙げられます。パーソル総合研究所の「働く10,000人の就業・成長定点調査 2024」によると、「現在の会社で管理職になりたい」と回答した人はわずか17.2%で、2021年の調査から6.8ポイント下降しています。

特に20代の若手社員では、管理職を希望する割合が2021年の36.4%から2024年には28.2%と大きく低下しています。また性別で見ると、「管理職になりたい」と回答した人は男性で20.4%、女性で12.3%と、女性の管理職志向が特に低いことも明らかになっています。

こうした状況も影響し、企業は「自分の後任を担える人材・次世代リーダーが育っていない」という深刻な人事課題に直面しています。リクルートマネジメントソリューションズの「人事・組織戦略における課題調査」では、この課題が最も多く挙げられており、特に経営層が抱える大きな問題となっています。

プレイングマネジャー が自ら仕事を抱えてしまうのには、いくつかの構造的な要因があります。リクルートワークス研究所の調査によると、プレイング業務を行う主な理由として以下が挙げられています。

1. 業務量が多く、自分もプレイヤーとして加わる必要がある (57.3%)
2. 部下の力量が不足しており、自分もプレイヤーとして加わる必要がある (37.3%)
3. 自分がプレイヤーとして加わらないと、当期のチームの業績目標が達成できないため (30.3%)

これらの結果から、マネジャーが責任を持つ現場の厳しい実態が浮かび上がってきます。チームとして達成すべき業績目標やミッションを成し遂げるためには、以前よりも高度かつ大量の業務をスピーディに処理する必要がある一方で、人手不足の環境下で十分なスキルを持った部下を確保するのは困難です。さらに、働き方改革の影響もあり、部下の超過労働を減らすためにマネジャー自身が業務を抱え込む傾向も見られます。

実際には、 プレイングマネジャー が自ら業務を抱え込む本質的な要因として、以下の3つが考えられます。

①  役割肥大化:成果と育成両方に責任

   マネジャーには、部門の業績達成という「成果への責任」と、部下の育成・成長という「育成への責任」の両方が課せられています。これらの役割は時に相反する側面を持ち、日々の業務において両立させることは極めて困難です。そして経営からの圧力は常に「成果への責任」のほうが高く、目先の目標達成のために、プレイヤーとしての能力が高い自らが行動して数字を達成することとなります。

②   リソースの不足(人材/予算) 

   多くの組織では、適切な人材や予算のリソースが不足しています。特に少子高齢化、労働人口の減少といった社会的背景の中で、十分なリソースを確保することが難しくなっており、マネジャー自身が現場で手を動かさざるを得ない状況が生じています。特に最近では、企業の「ホワイト化」が進み、特に若手の離職を意識すると残業を頼むこともできず、残業代が発生しないマネジャーが時間を使い、自ら業務を処理するというケースも生まれています。

③   スキルとマインドのギャップ 

   多くのプレイングマネジャーは、優秀なプレイヤーとしての実績を買われて昇進したケースが多く、マネジメントスキルやマインドセットの面でギャップを感じていることも少なくありません。つまり部下のプレイヤーとしての能力に不満を覚えるケースが多くあります。特に「信頼して任せる」というマインドセットへの転換が難しいことが、プレイング業務の比率を高くする一因となっています。

リクルートワークス研究所の調査によると、プレイング業務比率が40%を超えると業績が落ちる傾向にあることが明らかになっています。

プレイングマネジャーの悩み 業務割合
出典:リクルートワークス研究所 Works Report 2020「プレイングマネジャーの時代」より

具体的には、プレイング業務の割合とチーム成果の関係を分析した結果、プレイング業務をまったく行わないマネジャーのチーム成果指標の平均値が3.08であるのに対し、プレイング業務の割合が「20%~30%未満」のマネジャーのチーム成果指標は3.27と最も高くなっています。一方、プレイング業務の割合が増えるにつれて、チーム成果指標は徐々に低下し、「80%以上」のマネジャーでは2.86と最低値を示しています。

これらの結果から、目指すべきプレイとマネージのバランスとして、以下の3つのポイントが重要と言えます。

 プレイングマネジャー の悩み プレイとマネージの最適なバランス

①プレイングの比率を30%以下にする

プレイング業務の割合を30%以下に抑えることで、マネジメント業務に十分な時間を確保し、チーム全体の成果を最大化することができます。
 これはリクルートワークス研究所での統計データから出ている数字ですが、マネジャーの皆様からすると、肌感覚のある数字として認識できるのではないでしょうか。少なくともプレイヤーとしての業務が立て込んでくると、「やるべきマネジメント業務ができていない」と感じることが多いように自分自身も感じます。

プレイングする仕事の中身を吟味する

 マネジャーがプレイヤーとして関わる業務は、戦略的に選ぶことが重要です。特に改善レベル、変革レベルの仕事など、知識と経験が必要で、ネットワークを活用して変化を起こすことが求められるような高度な業務には、マネジャー自身が関わることでチーム成果にプラスを与えることができます。また、誰もやったことがない新しい業務、定型的なものがなにもない業務なども、経験と知識を必要とするため、若手に任せることが必ずしも良い結果を生まないケースがあります。さらに上長を巻き込んだ業務の場合は、中間管理職であるマネジャーが積極的にかかわることで組織としての推進力となることが期待できます。

プレイングしながら業務改善と部下の教育を行う

プレイング業務を行う際には、単にタスクをこなすだけでなく、常にマネジャーとしての視点を持ち、それを部下の育成や業務改善に活かすことが重要です。自身のプレイング業務を通じて部下に良い影響を与えることで、チーム全体のパフォーマンス向上につなげることができます。例えば、自分の効率的なやり方を部下に見せたり、ともに働きながら部下のコンディションや悩みを把握する、新しいアイディアや方法を一緒に試すなどです。ただのタスク消化・ノルマ遂行ではなく、マネジメント業務実行のための時間に転換してしまう、という発想です。

しかしながら、プレイング比率を30%以下にする、仕事の中身を吟味する、業務改善と部下の教育を兼ねる、どれもわかってはいるけどもなかなかできない、というのが実態ではないでしょうか。そうした難しさを乗り越えるための具体的施策が、以下の3つの手段となります。

 プレイングマネジャー の悩み うつべき手段

プレイングマネジャー の課題を解決するための第一のアプローチは、制度面からの改革です。特に評価制度を見直すことで、マネジャーの行動や意識を変えることが可能になります。

単なる部門の結果指標によるKPIではなく、マネジメントがなされているか、組織の成長のための手が打てているかを評価する

多くの企業では、マネジャーの評価は担当部門の売上や利益などの「結果指標」に偏りがちですが、これではプレイング業務に注力せざるを得ない状況を生み出してしまいます。評価制度を見直す際には、以下の点を重視することが重要です。

  • 部下の育成や成長への貢献度
  • チーム全体の生産性向上への取り組み
  • プロセス改善やイノベーションの推進
  • 適切な権限委譲と部下の自律性の促進 これらの要素を評価項目に加えることで、マネジャーがマネジメント業務に注力するインセンティブを創出できます。

単なる評価だけでなく、フィードバックプロセスなどを通じて会社の哲学として伝える

評価制度の改革には、単に評価項目を変更するだけでなく、フィードバックプロセスを充実させることも重要です。定期的な面談や360度評価などの多面的なフィードバック、そして継続的なコーチングを通じて、企業が目指すマネジメントのあり方を「会社の哲学」として浸透させることが効果的です。

特に注目すべきなのは、マネジャー登用前の評価・アセスメント制度の導入です。本人の希望や適性、チームメンバーからのフィードバックなどを総合的に評価し、マネジメント適性を見極めることで、適切な人材をマネジャーに登用できます。また、マネジャーになってからも継続的に多角的な評価を行うことで、マネジメントスキルの向上を促進することが可能です。

次に重要なのは、業務プロセス自体の見直しです。 プレイングマネジャー の負担を根本から軽減するためには、業務の効率化や再設計が欠かせません。

そもそも不要な業務をなくす・プロセスを簡素化する

まず取り組むべきなのは、既存の業務フローを徹底的に見直し、不要な業務や重複した作業を排除することです。例えば、定型的な報告書や会議の必要性を再評価し、本当に必要なものだけを残すというアプローチが効果的です。また、自動化できる業務は積極的にITツールなどを活用して省力化を図ることも重要です。

業務プロセスの簡素化には、以下のような具体的な手法が有効です。

  • 業務の棚卸しと必要性の検証
  • 会議の目的と頻度の見直し
  • 報告書やドキュメントの書式と量の簡素化
  • デジタルツールの活用による業務自動化

業務を見直し、部下にできる仕事を改めて洗い出す

プレイングマネジャー が自ら抱え込んでいる業務の中には、実は部下に任せられる仕事も少なくありません。業務を詳細に分析し、以下の視点で整理することが重要です。

  • 各業務に必要なスキルレベルの特定
  • 部下の成長につながる挑戦的な業務の抽出
  • 定型業務と判断業務の切り分け
  • 段階的に権限委譲できる業務の特定 このプロセスを通じて、マネジャーは本来自身が担うべき業務に集中することができるようになります。

工夫をしたりやり方を変えることで部下に任せられる仕事を見出す

一見すると部下に任せるのが難しそうな業務でも、やり方を工夫することで委託可能になるケースがあります。例えば、複雑な業務をいくつかのシンプルなステップに分解したり、チェックリストやマニュアルを整備したり、ペアワークを導入するなどの工夫が考えられます。

効果的な権限委譲のためには、以下のようなアプローチが有効です。

  • 業務の標準化とマニュアル化
  • 部分的・段階的な権限委譲
  • OJTやメンタリングの充実
  • 失敗を許容する文化の醸成

最後に、 プレイングマネジャー のスキルとマインドセットを向上させるためのマネジメント研修が重要です。適切な研修を通じて、 プレイングマネジャー は効果的なマネジメント手法を習得し、実践に活かすことができます。

部下に任せられる仕事を洗い出し、任せてみるというマネジメント側からのアプローチ

(ア) マインドセットの変革
多くの プレイングマネジャー は、「自分でやったほうが早い」「部下に任せると品質が下がる」といった思い込みにより、仕事を抱え込む傾向があります。このようなマインドセットを変革し、「部下に任せることが自分の役割である」という意識を醸成することが重要です。

研修では、以下のような内容が効果的です。

  • 「コントロール」から「信頼」へのパラダイムシフト
  • マネジャーの役割と責任の再定義
  • 権限委譲のメリットと効果的な方法
  • コーチングの基本スキル

(イ) 現状に対する気づき
研修を通じて、自身の行動パターンや時間の使い方を振り返り、現状の課題に気づくことも重要です。特に自己分析やピアレビューを通じて、自分がどのような状況でプレイヤー業務に偏りがちなのかを客観的に認識することが、行動変容の第一歩となります。

(ウ) 具体的な行動変革の計画策定
研修の最終段階では、学んだ内容を自身の職場で実践するための具体的な行動計画を策定します。SMART(具体的、測定可能、達成可能、関連性がある、期限がある)な目標設定と、それを達成するための行動ステップを明確にすることで、研修後の実践につなげることができます。

業務の見える化を行い、業務効率化を実施するという業務プロセス見直し側からのアプローチ

(ア) 業務改善方法の体得
業務改善の基本的な手法やフレームワーク(例:PDCA、5S、ムダ取り、ボトルネック分析など)を学び、自身の職場での適用方法を習得します。また、チームメンバーを巻き込んだ改善活動の進め方についても学ぶことで、組織全体の効率化を推進できるスキルを身につけます。

(イ) 業務の見える化
業務の見える化は、改善の第一歩です。研修では、以下のような手法を学びます。

  • 業務棚卸しの方法
  • プロセスマッピングの技法
  • タスク分析とボトルネックの特定
  • 業務の可視化ツールの活用

(ウ) 具体的な検討の実施
研修の中で、実際の自部署の業務を題材にしたケーススタディやワークショップを行います。これにより、研修で学んだ内容を実践に直結させ、具体的な改善策を持ち帰ることができます。また、他の参加者との意見交換を通じて、多様な視点からの気づきを得ることも可能です。

プレイングマネジャー が直面している課題を解決し、彼らが本来のマネジメント業務に集中できる環境を整えることは、組織の持続的な成長にとって不可欠です。そのためには、以下の3つのアプローチを総合的に実施することが効果的です。

  1. 評価制度の改革
    マネジメントの質や部下の育成・成長への貢献を適切に評価し、フィードバックプロセスを充実させることで、 プレイングマネジャー に正しい行動を促します。 
  2. 業務プロセスの再設計
    不要な業務の削減や業務プロセスの簡素化を行い、効果的な権限委譲により、マネジャーの負担を軽減し、部下の成長機会を創出します。
  3. マネジメント研修の実施 
    マインドセットの変革から具体的なスキルの習得まで、 プレイングマネジャー の能力開発を総合的にサポートします

これらの取り組みにより、 プレイングマネジャー のプレイング業務比率を適正な30%以下に抑え、彼らが本来の役割である「チームの成果最大化」と「部下の育成・成長」に注力できる環境を整えることが可能になります。そして、そのような環境が整うことで、「管理職になりたい」と感じる社員が増え、組織の次世代リーダー育成という課題の解決につながるでしょう。 プレイングマネジャーを「救う」ということは、単に彼らの負担を減らすだけでなく、組織全体の生産性向上と人材育成の好循環を生み出すことなのです。成果と育成の両立という課題に正面から向き合い、適切な解決策を講じることで、プレイングマネジャー自身も、組織も、共に成長していくことができるでしょう。


※本コラムの内容に研修実例を交えて、2025/6/16(月)無料オンラインセミナーにて講演いたします。是非、お申込み、ご視聴ください。

ヒューマンエナジーの「カスタマイズ研修」では、お客様が抱えている課題をお聞きし、目的や組織や人物像を理解して解決案を提示し、個別に研修を組み立てます。カスタマイズ研修には4つの特徴があります。「ビジョン反映型」「社会の変化に対応」「ワークショップ中心」「ゴールまで支援」の4つです。特に 「ゴールまで支援」 の観点から、研修後のフォローアップ施策まで一貫してサポートします。受講者が学んだことを 実務に活かし、確実に行動変容につなげるために、研修設計の段階からフォロー体制を組み込むことを重視しています。具体的には、研修後の事後課題、フォローアップ研修の設計を含めたフォロー施策を提案し、受講者が学びを継続できる環境を整えます。また、単なる知識の習得で終わらせず、「実践し、定着させる」ことを目的としたアクションプランを策定し、職場で活用できる仕組みを構築します。
さらに、研修効果を最大化するためには、受講者本人だけでなく、上司や人事、経営層の関与も欠かせません。そのため、組織全体で研修の成果を支える仕組みとして、上司との1on1の導入や、研修の目的を経営層と共有する取り組みもご提案しています。研修の「やりっぱなし」を防ぎ、ゴールまで伴走することで、確実な成果へとつなげます。
具体的な研修内容や実施タイミングはお客様のニーズに応じて柔軟に対応いたします。企業の個別の課題をお聞きし、最適な研修やソリューションをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。

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お客さまのお悩みを伺いながら、VUCA時代に激化する市場競争に対応できる人材と組織を開発します。

受講生同士のコミュニケーションを大切にしながら、互いの考えや気づきを共有することで相互理解を促します。

研修後も伴走し、目指す組織・求める人材像に向き合い続けます。


今回ご紹介した研修の振り返り・評価のサポートや、お客様の課題やご要望に応じて年単位・半年単位での組織変革・人材改革も支援いたします。
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代表取締役 神山 晃男  株式会社ヒューマンエナジー
ディープリスニングの他、以下のような様々な企業での実務的な経営経験も活かし、経営改善・組織改革から現場の業務効率化まで幅広く、お客様の目的にあわせた研修プログラムをご提供します。

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本ブログの著作権は執筆担当者名の表示の有無にかかわらず当社に帰属しております。

【セミナー動画】5/21(水) 不景気に研修をやめる企業は、なぜ損をするのか? ~逆境に強い教育設計~

【セミナー動画】不景気に研修をやめる企業は、なぜ損をするのか? ~逆境に強い教育設計~

概要

  • タイトル |不景気に研修をやめる企業は、なぜ損をするのか?
          ~逆境に強い教育設計~
  • コンテンツ|
    1.なぜ不景気になると研修が削減されるのか?
    2.本当に削るべきは研修か?  
      データで読み解く:研修削減が企業にもたらす長期的損失
    3.逆境に強い教育設計とは?
    4.研修設計実例
    Q&A

セミナー動画(約35分)

内容・特徴・得られる学び

景気後退の影響が迫るなか、「まずは研修費を削るべきか…」と悩んでいませんか?
実はこの判断が、今後の業績と人材の命運を大きく左右するかもしれません。

不況期は短期的なコスト削減が優先されがちですが、“教育の質と継続”こそが、企業の未来を支える競争力のカギになります。本セミナーでは、「なぜ景気悪化時に研修を止めると損をするのか?」をデータと実例から読み解き、限られたリソースでも実現できる「逆境に強い教育・研修設計」について詳しく解説。実際の支援事例も交えながら、厳しい状況下でも人と組織が育つ設計のヒントをお届けします。

このような方におすすめ

  • 予算の削減や厳しいコスト管理に悩む人事・研修担当の方
  • 研修の効果が定着せず悩んでいる人事・研修担当の方
  • 研修の成果を数値化・可視化したいと考えている方
  • 社員育成や組織力向上を目指している経営者・マネージャーの方
  • 停滞する組織を変えていきたいと考えている方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。

<こころみグループ3社 代表取締役>
・株式会社こころみ
・株式会社ヒューマンエナジー
・株式会社ウェブリポ
<外部役員・他>
・株式会社イノダコーヒ 取締役 
・NPO法人カタリバ 監事  
・医療AI推進機構株式会社 監査役 
・株式会社テレノイドケア 顧問
・流通経済大学 非常勤講師


【無料セミナーご案内】6/16(月) プレイングマネジャーを救え! 成果と育成を両立させる リーダー研修

【無料セミナーご案内】プレイングマネジャーを救え!成果と育成を両立させるリーダー研修

無料セミナー 概要

  • タイトル| プレイングマネジャーを救え!
          成果と育成を両立させるリーダー研修
  • 開催日時| 2025年6月16日 (月) 18:00 ~ 18:40(17:45~入室可能)
  • 参加費 | 無料
  • 視聴方法| Zoomオンライン配信
  • 申込方法| 下記セミナー詳細またはお申込みボタンから参加予約をお願いいたします

ご予約は、セミナー詳細画面の下部に表示されるボタン「チケットを申し込む」から必要事項を入力ください。送られてきたメールから、当日の「イベント参加」が可能です。

内容・特徴・得られる学び

プレイングマネジャーとして、成果も出しつつチームも育てよ――そんな重圧に、現場の管理職はいまも悩まされています。
特に近年、「プレイングマネジャーの限界」が組織力低下の要因として顕在化してきました。
一方で、人事・研修担当者の立場からすると、「どのような支援が有効なのか」が見えづらく、対応に悩むケースも少なくありません。

本セミナーでは、プレイングマネジャーが抱える構造的な課題を整理し、
• 何を手放し、何に集中すべきか
• 組織としてどう支援できるのか
を明確にしたうえで、即実践できる研修設計・マネジメントの視点をご紹介します。
人材育成のボトルネックが“管理職”にあると感じている企業こそ、研修のあり方を見直すチャンスです。

<レジュメ>
1.プレイングマネジャーが苦しむ構造的原因
2.プレイングとマネジメントの最適バランスとは?
3.育成視点をもったマネジメントへ
  1)経営の仕組みでできること

  2)業務面の再設計
  3)管理職研修の再設計ポイント

4.実例紹介:プレイングマネジャーを変えた研修設計
質疑応答 受講の皆様からのご質問に、その場でお答えします

このような方におすすめ

・管理職研修の見直しに課題を感じている人事・研修担当の方
・成果と育成の両立に悩むプレイングマネジャーを支援したい方
・「管理職が部下を育てられない」と感じている方
・研修が現場で活かされていないと感じている方
・組織変革を行いたいと考えている人事・管理職の方

講師プロフィール

経営改善や投資ファンド系のコンサルティング会社を経て、2013年6月に株式会社こころみを設立。「コミュニケーション」と「高齢者・医療・介護系マーケティング」の専門家として数々のセミナー出演や執筆活動の他、大学院との共同研究や介護ロボットのAIによる会話エンジンの開発支援などにも携わっている。2022年、事業承継により㈱ヒューマンエナジー代表取締役に就任、経験を活かし講師としても精力的に活動中。

株式会社こころみ 代表取締役
株式会社ウェブリポ 代表取締役
<外部役員・他>
株式会社イノダコーヒ 取締役
NPO法人カタリバ 監事 
医療AI推進機構株式会社 監査役
株式会社テレノイドケア 顧問
流通経済大学 非常勤講師

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